The Redang Telegraph

2009年05月21日

生涯戦略

ワーキングプアに関しては資料ばかり積まれて、内容に圧倒されて言葉を失います。恐ろしいばかりの現実で、ここには仮想も仮定もはいりこむ余地がありません。

効果的な解決方法については、全く、全く、みあたりません。誰もが、似たり寄ったり会社が義務を負うとか、本人の責任とか、自治体の救済とか、政府の問題だとかいってますが、突き詰めてみると、ワーキングプアは「放置」されたまま。責任のたらいまわしです。
メイド喫茶その他のサブカルチャーとワーキングプアという現実が現在同居しているのは、厳しい現実を「夢想」で紛らわすという伝統的な解決方法の延長なのかな?と思うぐらいです。つらいんだから夢ぐらい見せてあげよう…。うーん、そのうち黒人霊歌が聞こえてきそうです。

私は学校の授業で労働体験などでなく、もっと生涯戦略を立てさせる教育を行なうべきだとおもいます。生涯戦略という名が難しければ、生活マニフェストでも名前はなんでもいいと思います。「将来の夢」がどのように叶うのか、現実的に一つづつ調べていくといいと思います。子どもには「将来の夢は何?」と質問して、返ってきた答えに、「ああ、いいわねー。頑張んなきゃね」だけじゃ全然足りません。

ハウツー本や成功者のサクセスストーリーの模倣など、戦術レベルでしかありません。いっときは「ホリエモンのようになる」が合言葉でしたが、今や「投資かOn Lineビジネス(アフィリエイトとか)」がキーワードです。あのねー、ちょっと…と言いたいのですがとりあえず置いておいて、ともかく人の言ったとおりで上手くいくなら誰も苦労しません。

だから模倣じゃなくて、一人ひとりが自分の身の丈にあった戦略を立てられるだけの方法論を早い時期に教えることが大切だと思います。

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