The Redang Telegraph

2009年07月01日

今年のメッカ巡礼

今日のニュースによると、今年のメッカ巡礼はお年寄り、妊婦、子どもといった人たちには遠慮してもらおうということになったようです。

8月の終わりからラマダーン月が始まり、この一ヶ月にオムラ(小巡礼)をする人達が数百万人集まります。そして11月にはハッジ(大巡礼)があり海外から2百万人、国内から数百万人の合わせて4-5百万人があつまります。今日のニュースはハッジの健康問題作業部会が、例のメキシコ風邪にどう対応したらいいかWHOも含めて検討していた結果です。「豚フルに関して、今のところ有効なワクチンはないが、巡礼参加者にはできるだけ有効と思われるワクチンの接種を義務付ける」とも記事にはありました。ほんとうにつらいところです。

巡礼そのものは「神のきめたこと」ですから、人が勝手に中止だとか延期だとかできるものではありません。それで、せいぜいできるのはビザ発行の規準を変えるとか、注意を促して「是非検討」を呼びかけるとかぐらいです。

毎年毎年、通称「ハッジ風邪」と呼ばれるほどメッカ巡礼に伝染病の流行がつきものです。もちろん、巡礼参加者は何種類もの予防接種が参加条件のひとつとなってますし、さらに健康診断で法定伝染病を持ってないことを確認してある予防接種証明書の兼用の「巡礼者証」IDタグをメッカ巡礼中常時首から吊るしておかないといけません。それでも、やっぱり旅行者下痢なんかは防ぎようもありません。

今年はメキシコ風邪で、そうとうに巡礼省のお役人もピリピリしていることと思います。大変なことにならないよう、それはもう神様にお願いするしかありません。

飛行機
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック