私が別に海外生活だから…特になにがあるってもんじゃないし…。と思っていると、下のニュースがありました。
「滝クリを「外人」と差別発言 フジテレビアナに批判集中
(前略)…この日は「ニュースJAPAN」のキャスター交代の話題を取り上げ、長谷川アナが新キャスターの秋元アナをこんなふうに紹介した。こいつも、あのー、この間までやってた外人より、ずっと上手いですからね。あの、ちゃんと現場の事よくわかってますし。よく取材に行って、勉強してますから。こいつのニュースJAPAN、たぶん良いと思いますよ」 「外人」というのは、キャスターを降板した滝川クリステルさんのこと(後略)」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091001-00000001-jct-ent
長谷川とかいうのがどんなのか知りませんが、まずは馬鹿です。実のところ、私は滝川クリステルさんを知らないのですが、そんなのちょっと検索すればすぐわかること。
滝川さんは、本名の「滝川雅美」の名前でずっと活動していましたが、お父さんがフランス人のためTVにでると面差しの質問が絶えなかったそうです。それでイメージ戦略としてミドルネームの一部であるクリステルを使うようになった(いわば芸名)ということ、それに日本人のお母さんはともかく、フランス人のお父さんも普通に日本語を喋るため日本語だけの家庭で育ち、フランス語は懸命の独学の成果らしいです。
で…、言いたいことは山ほどあって、ブログが瞬時に千メガぐらいになってしまうので割愛しますが、フジテレの長谷川某の馬鹿さってなるほど「海外生活の経験」者にはあんまりないような気がします(全然とはいえない。変なのもいるからね)。
私は日本ではとりあえず、どんな名前であれ面差しの人であれとりあえず日本語で話します。相手が??って顔をしたら英語に切り替えます。外国では、よほど日本語が話せるということがわかってない限り、とりあえず英語で話しかけます。日本語が話せない(国籍的)日本人だって多いですし、日本語しか話せない(国籍的)非日本人だって多いです。相手の名前や国籍で、話す言葉や考えを決めるなんて、馬鹿丸出しです。あー、でも、それすらわかってない在外邦人も多いんだよなあ。
国籍なんて錯覚以外の何ものでもないです。実際、300年ぐらい前だったら、正真正銘の錯覚でしょう。2千年ぐらい前だったら、錯覚というイメージすらないです。その言葉を話すエスニックグループ…ぐらいなものでしょう。ムガール帝国時代のインド宮廷用語はペルシャ語でした。日本だって、飛鳥時代の宮廷はほぼ全員韓国語が理解できていたので、中国語の場合は通訳がついたが、百済や新羅といった国から来た人には通訳不要という記録が残っています。
まったく国際化、国際化、国際化と30年も口酸っぱく言って、この長谷川某が生まれてから、ずーっと耳にタコができるほど、国際化が叫ばれているのに、まあ、実態はこんなもんなんでしょうね。驚くほどの進歩のなさです(人のことを無神経に「こいつ」呼ばわりする、こいつだけと信じたいです)。
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2009年10月03日
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このアナはスポーツの情報を報告することも多く、言い慣れた言葉を使っただけだろう。
外人がダメならスポーツの解説もすべて外国人と言うべきだ。野球ならいいがアナにはダメっておかしな論理だ。
外国人という言い方は言いにくい。こ という音がひっかかるのだ。
若者のら抜き言葉と同じで、言いやすい言葉に流れるのは人類共通。だからどこの国にも地方にも方言がある。
言いやすいほうへ流れるのが人の常だから方言ができるのだ。
言葉についてもっと勉強せい。
コメントにくどくど書いていますが、私は外人が差別用語など一言も書いていません。
引用した記事がそうなっているだけですので、それはJ-CASTニュースに言ってください。
まずは文章をよく読んでください。読まずに勝手に言いたいことだけ言うのは、日本人を勝手に思い込んで外国人というのと同じレベルです。
私の記事をよく読めばわかりますが、東京都で結婚届けのうち4組のうち1組は国際結婚であるという事実からいっても、ハーフ(ダブル)を外人と言う感覚そのものが既に全く間違いです。滝川雅美さんは日本人なのに、見た目だけで外人(外国人)と呼ばれた事実を指摘しているのです。この文脈では外人であろうと、外国人であろうと同じことです。
見た目だけ(肌の色、髪の毛の色、面差し、名前)で人をレッテル貼りするのはあきらかな差別です。
私は差別を問題にしているのであって、差別用語を問題にしてはいないのですが、わからないようですね。差別がなければ、差別用語など存在しないからです。