The Redang Telegraph

2010年05月13日

「信用」は自分で守る

広告収入の激減なのか?いままで自粛していたはずの、サラ金の広告を雑誌やネットその他でみかけます。ところで今はサラ金という言葉のイメージが悪くなったので消費者金融と読み替えるそうですが、被害を少なくするためにはイメージが悪いほうが正しいと思います。

レイクは「余裕のゆうちゃん」、アコムはタモリの「惜しいシリーズ」、Yエンショップの武富士、アイフル、プロミス、ディック、他、他。あのねー、余裕のゆうちゃん…なら、サラ金からお金なんて借りるな。

何日間金利がありません。というのは甘い言葉。え?だって、期限内にお金を返せば無利子でしょう?それはそうなんだけど…。
サラ金からお金を借りると、いちばん、大きなものを失うんだよ。

それは「信用」

サラ金から一度でもお金を借りると、たとえ翌日返して、無利子でも、トラブルが無くても、ともかく「信用」は失います。

お金を貸す段階で、窓口でもPCからの申請でも、サラ金業者は自動的に入力されたデータを個人信用情報機関に照会して審査しています。
初めての人であれば、この段階でデータが記録に残ります。
初めてでなければどれだけ自社他社から借りているか、信用情報機関にデータ照合するので本人が嘘ついても即わかります。
おそらく何年かで取引データは正常分もトラブル分も消えるのだと思いますが、信用情報機関というのは、そこまで信用できるのかあやしいです。消滅していたはずの過去分もデータでこっそり持ってたといっても驚きはしません。

「全国信用情報センター連合会」は消費者金融に特化した機関で、銀行からの借り入れは全銀協、信販会社はCICという別の情報機関がありました。でも、Wikipediaではこう載っています。
(引用)全情連(全国信用情報センター連合会)加盟の情報センター、CIC、全国銀行個人情報センターの個人信用情報機関によるブラック(「ネガティブ」又は「ネガ」とも)情報の交流「CRIN(Credit Information Network クリン)」が開始され、与信の厳格化が図られた。(引用おわり)

将来、就職、転職、結婚、家を建てたいのでローンする、学資ローン、その他、節目節目で相手があなたを調べるとき、まず最初することはサラ金からお金を借りた経験があるか…ということです。もう一度いいますが、たとえ翌日全額返したとしても、借り入れ者のデータに名前が載っている限り、「信用」は失われたと思ってください。

下はある調査会社(古い言葉で探偵会社)のHPからの引用です。「雇用前スクリーニング調査」だそうです。
応募者申告事項の裏付けをします。
履歴事項、所在、勤怠、退職理由、評判、健康状態、金銭面の確認など、採用に際しての支障の有無を客観的な判断材料としてご提供しています。

善悪、合法非合法は別にして、会社の雇用担当者としては、やっぱり採用予定者がサラ金からお金を借りているか、借りた経験があるかどうかは知りたいところだと思います。本当は個人情報は保護されなければなりませんが、ニュースを見る限り漏れまくり状態です。

スクリーニングねえ、個人的には好きじゃないです。でも、自分が採用する人が前職をどうやって辞めたのか?辞めさせられたのか?不祥事があったのではないか?会社のお金を使い込んだとか、セクハラ大王だったとか、会社内に不和の種をばら撒いた…それにサラ金に手を出して会社に取り立て人がきて大変なことになったとか、だったら、やっぱり採用に躊躇する人がいても、それほど非難できないです。

サラ金からお金を借りて30日間金利がつかない?90日間金利がつかない?それがどうした?もっと大切な個人の「信用」を取られてしまうのです。調査機関は「信用情報」といいます。形になった「信用」は、ここに捕囚となるのです。

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