むかしっから、「日本は経済大国」「世界第2位の大国」って言ってました。ものさしは、昔はGNP、それがGDPになって、今は名目GDP。
きっと、この「世界2位」という言葉を守るために、そのうち「みかけGDP」とか「想像GDP」とか「思い込みGDP」とかって言葉もでてくることでしょう。どうしても守りたいのは「世界2位」という言葉であって、実際はどうでもいいのです。
GDPで経済を見る?そんなのに意味があるの?わかりやすく言うと、
Aという国は人口10人でGDPは10億円です。Bという国は人口1億でGDPは100億円です。Bという国はAという国の10倍も経済力があるのです。…ということです。今の日本は、ここで「世界2位」と言ってるのです?
Aという国は一人当たりのGDPが1億円、Bという国は一人当たり100円ということ。どちらがお金持ちか誰でもわかります。今の日本は人口の多さにモノを言わせてGDP「世界2位」なので、一人当たりに直すと「23位」前後。まあ、実感としてそのぐらいでしょう。
2000年は3位
2002年は6位
http://www.777money.com/torivia/torivia3.htm
2007年は23位(あるいは19位)
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4540.html
2008年は22位
2010年は?
http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_eco_gdp
おそらく今も19位ー23位前後をうろうろしていると思います。いや、思いたいです(いきなり40位とかいわれたら、それはそれでショックかも)
でも、「あくまで言葉上世界2位を固執する派」というのは、どーなんだろうね、懐古派というべきか、どうせまともに働いてないんだよ。働いていたら、とうてい世界2位なんて思わない。
人口でいくと多い中国はGDPをどう思っているのか?もし2010年でGDPが日本を抜いて2位になっても、べつだんどおってことない。1人あたりがまだまだ低いから…。と、至極まともな意見が載ってました。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0216&f=business_0216_177.shtml
「(前略)続けて、中国人は「世界第2位」という言葉に踊らされるべきではなく、中国は多くの困難に直面する発展途上国との認識を持つべきだとしている(後略)」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0219&f=business_0219_197.shtml
うえの記事のタイトルが「中国GDPで日本に肉薄も「国は富めども民は貧しい」…、別に中国の話じゃなくて、日本のことかと思った。
日本て言葉に踊っている…というか、酔ってる。きっと、日本をみて「あんな実のない言葉に酔うようなことだけはすまい」と心に誓ったんだろうな。
○
2010年05月31日
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