わあ、長いタイトルになってしまいました。
どうしても、サービス残業という経営者の犯罪に、嬉々として(あるいは嬉々としたふり、あるいは「サービス残業なんだよなあ」と人に言いたい気持ち)、サービス残業をするのか?どうして犯罪被害者が加害者側に立ちたがるのか?
前の記事を書いたときから、ずーっと思っていたパトリシア・ハーストの誘拐事件のこと。被害者が加害者の側に立ち、良い感情をもつストックホルム症候群のこと。
Wikipediaからの引用です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%A0%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4
(引用開始)犯人と人質が閉鎖空間で長時間非日常的体験を共有したことにより高いレベルで共感し、犯人達の心情や事件を起こさざるを得ない理由を聞くとそれに同情するなどし、人質が犯人に信頼や愛情を持つようになる。また「警察が突入すれば人質は全員殺害する」となれば、人質は警察が突入すると身の危険が生じるので突入を望まない。ゆえに人質を保護する側にある警察を敵対視する心理に陥る。このような恐怖で支配された状況においては、犯人に対して反抗や嫌悪で対応するより、協力・信頼・好意で対応するほうが生存確率が高くなるため起こる心理的反応が原因と説明される。
上述のように、ストックホルム症候群は恐怖と生存本能に基づく自己欺瞞的心理操作(セルフ・マインドコントロール)であるため、通常は人質解放後、犯人への好意は憎悪へと変化する。(引用おわり)
つまり、サービス残業という犯罪被害者を務めた会社をやめた後、その会社への好意は憎悪「あれほどサービス残業した自分はなんだったんだ」と変化するのか。
今のところ、サービス残業はストックホルム症候群に基づいた…て言ってる人いないよね、独創性満点!これで学説を作ってやる!…と思ったんだけど、検索するとそこそこいた!あーーー。ともあれ、まだまだ言っている人は少ないです。少なくとも学説レベルじゃ見当たらないような気がする。日本型ヒューマンリソースをいまの授業でやっているけど、これをぶち上げようかなあ。
こんな経営者にちょろいことやってるのは、世界ひろしといえども日本ぐらいなんじゃないかなあ。自己確立が未成熟なのかなあ。「セルフ」マインドコントロールというのが、泣かせるよね。
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2010年08月06日
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