The Redang Telegraph

2010年10月31日

さて!メッカにでもいくか 4

あっさりですが、メッカ行きを頼んでいたトラベルエージェントから、巡礼に参加できないよ…という連絡がありました。
まあ、しかたない、サウジだもん、そんなこともあるよね…とは思うものの悔しいです。良い方向としては、「これはアレに乗らなくても良いというサインだよ、よかったね、今年は行かない」とポジティブシンキングするべきなのですが、「何が悪くて、いけなくなったんだあああ。わかった、もう頼まない、<別のエージェントを探す>」というふうに考えてしまいました。深みにはまったと言うべきか。

私は障害が多いと、乗り越えるために燃える性質なのです。無理して乗り越えなくてもいいのに、そこに障害があるというだけで、乗り越えようとするのは悪い癖です。乗り越えなくてもいいものまで、乗り越えようとします。

で、伝をたよって、別のトラベルエージェントに頼むことにします。お金は随分高くなります。でも、心の中に「どうしても今年、メッカに行くのだ」という情念が湧き上がってしまって止められません。

その後であった知り合いのサウジ人の年長者に「今年は巡礼に行くつもりなんだ」…とぼそっと漏らしました。わりと、ひっそりと行くつもりなのでブログには書いているものの?口で連絡はほとんど誰にもしていません。

そしたら、ひっそりと、
「巡礼でのコツを教えてあげよう」

それは、ありがたい
「この教えは私が最初の巡礼に参加するとき父から教わったものだ」

巡礼の秘伝ですね、ぜひ!
「巡礼中はおしゃべりをしないことだ」

??

「巡礼最中も、ぺちゃくちゃ、どうでもいい話をする連中が多い。そうしているうちに、話はかならず、不平や不満におちつくものだ。やれ気温が高い、眠れない、食事がまずい、待たせる、能率的じゃない、やりかたがまずい、、、、」

あ、そうかもしれない。

「巡礼とは不平不満のおしゃべりをする場ではない。巡礼は宗教行事なのだ。おしゃべりは生きている間いつでもできる。ここでは心を空にして、世事を思わず、巡礼の意味に没頭すべきなのだ。」

そう。

「巡礼は、そのための服装をしているあいだ、そういった不平不満を考えてはいけないということだ。人が話しかけてきても最小限の返事をして、巡礼の意味に没頭しろ。」

はい。

「電車には乗るな」

は!私の心を読んだような…。でも、もし乗せられそうになったら?

「不平不満は一瞬でも考えるな。不満は罠だ、踏み込むと落ち込む」

すごく、いい話でした。これは私にとっても的確なアドバイスです。

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