The Redang Telegraph

2010年11月19日

巡礼雑感「タリーク ヤ ハッジ!」1

メッカでも、ミナーでも、アラファトでも、ムズダリファでも、橋の上でも、モスクの中でも、どこでも、一番良く聞かれた言葉。

さぞかし、巡礼にふさわしい温かい言葉…

でも?なんだろう?

「タリーク ヤ ハッジ!」

タリーク ヤ ハッジ!(ハッジ!道!)=そこ!巡礼者!道を空けなさい!

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空けられた道も、また閉じてしまう。
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今後の巡礼雑感のタイトルは「タリーク ヤ ハッジ!」にしました。これ以上、巡礼途中で耳にした言葉は無いし、これ以上、含蓄のある言葉もありません。

救急車でも、パトカーでも、消防車でも、バスでも、車でも、バイクでも、車椅子でも、台車でも、おおよそ「車輪」とつくものがついている物体と、肌の色もサンダルの色も、よりどりみどりな足のある生物との間で、「車輪」側から一方的に指示され、ある人は聞き入れられ、ある人は無視され、ただケンカも怒鳴りあいもなく、静かに、なんとか折り合って終わることの多い葛藤の呼びかけです。

この狭い道となっている部分にも車はとおります。
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救急車は、緊急出動するにあたって何人か押しつぶす必要があります(嘘です。とりあえず、歩いて人を掻き分ける先導が必要になります。…と思いますよ、どう見ても)。救急車の下にも寝ている人がいます。もちろん、救急車で運ばれて介護されている人でも、災害で救助された人たちでもないです。
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