アレフ信者殺害:逮捕の元夫、事件前に施設の娘案じる手記 (毎日新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_murder3__20101216_35/story/mainichi_20101216k0000m040150000c/
(引用はじめ)起訴状などによると、西村被告は11月24日午前、八潮市のアレフ修行施設から出てきた九十九さんを、約1キロ離れた駐輪場まで追いかけ、胸などを柳刃包丁で刺して殺害したとしている。捜査関係者によると西村被告は逮捕後、「妻を殺害すれば、長女と次女の目が覚めると思った」と供述していたという。(引用おわり)
別れた夫婦の元夫が、元妻を追い回してついに殺してしまったという痛ましい事件です。殺人者には全く同情の余地は無いし、それ以前にストーカー行為をしていたそうですから、殺害された方は、お気の毒でたまりません。また、別れたとはいえ父が母を殺した…というのですから、娘さんたちのショックは大きいはずです。
それが、この殺害された方も娘さんも、アレフ修行施設にいたアレフの信者というだけで、報道の扱いは、殺人者に同情的です。記事タイトルも「事件前に施設の娘案じる手記」ですから、もってのほかですね。
最終的には殺人を犯すような人ですから、もともと家庭内暴力とかもあったのかもしれません。そして、ひっそりと母娘で静かに暮らしているのを、「アレフだから」というだけで追いまわし、「娘の目がさめる」???殺人者が静かに暮らしている人に目をさまさせる力があるはずがありません、娘から見て、目をさますどころか、目を背けたい惨殺です。
(引用はじめ)手記はパソコンで作成したとみられ、「孤独な闘戦(たたか)い」との題が書かれた表紙を含め10枚以上。09年8月に大腸がんの摘出手術を受けた経緯に触れ、「私自身この先、何年生きられるか。先の短い親の人生よりも娘達の将来の方が大切」と記述。長女と次女の将来を憂い「どのような行動を起こせば良いのか」と記し、「洗脳され続けている長女達がかわいそうで胸が一杯になってしまいます。何としてでも解決しなければ」と締めくくっている。(引用おわり)
引きこもりは、必ず就職させなければならない。そうでなければ、子の将来がかわいそう。…といって、引きこもりの子を殺した親のニュースも見かけます。自分が、そうあらねばならない、という執念にとりつかれて、全く我を失った人々にかける言葉はありません。こういった親は、子供以上に社会から隔絶され、自分の判断力もなく、ただ、社会の風潮、つまり「世間様」という神様をあがめて、世間様の意を汲むことにのみ生き、人生を棒にふった人たちです。
こんなストーカー殺人者にくらべ、静かに生きていた母と娘さんたちのほうが、100万倍人間らしいことは言うに及びません。アレフというだけで、犯罪者呼ばわりする人は、犯罪の定義も、法律も知らず、世間にただ踊らされているだけです。
踊らされた挙句、殺人まで犯す者がいるとは、なんという貧弱でひ弱な精神力。また、それを同情的に書く新聞のいかに、迎合主義か。いや、わかってないのだろう。毎日新聞にも良い記者はいるのにね、デスクの無能さが残念です。
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2010年12月18日
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