石原慎太郎の言いたいことと全く同じ事を、書いている安藤忠雄。さすが、盟友だけあります。
安藤忠雄 若者はダメと指摘し、高齢者死んだ後の日本を心配 (NEWSポストセブン)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_event__20101229_2/story/postseven_9060/
(引用はじめ)大学で教鞭を取り、学生と触れ合う機会も多い建築家の安藤忠雄氏(69)が、日本人、とりわけ若者の元気の無さを嘆いている。世界を股に活躍する安藤氏が提示する、日本人が進むべき道とは?(中略)カネではなく心で勝負する気概、そして表面的ではない愛情と礼儀を、何とか日本人が今からでも取り戻せるといいのですが。(引用おわり)
カネでなく…というのは、オリンピック誘致でも銀行でも税金を散財した石原への擁護でしょうか?今の世ではカネをかせぐのは大変なことで、心だけで勝負できるなら、今の若い人たちにとってなんて安上がりで、楽なことでしょう。そして、表面的でない礼儀から「年寄りに直言しても相手を傷つけるだけでかわいそう」と反論しない心優しい若者も多いのです。心優しいが、気概のないとは一致しません。心優しい、気概のある人も多いのです。やっぱり、この人わかってないです。
安藤に言わせると1980年生まれ以降はダメだそうです…。つまらん。自分達が言われたとおりを、次の世代に伝えるという語り部か?石原はエロ小説で、安藤はインドヒッピー生活で、それぞれ時代の先端を感じたのだと思いますが、時代の流れが早く、時代から取り残された寂寥感を、反動でもって時代を自分のほうに引き寄せるという、陳腐な方法をとる人の考えそうなことです。自分に将来がないことを、日本に将来がないと拡大理解する妄想体質は年をとるたびにひどくなります。
歴史を振り返ると、こういった「かっての時代の先端」>「今は取り残された」>「将来の悲観」というパターンは、掃いて捨てるほど遍在します。まーーーーったく珍しくも無い、つまんない現象です。「坂の上の雲」みたいなただの虚構の小説を歴史と勘違いするのが流行りな国ですが、歴史をひもといてこれら老害の譜系をしらべればいいのに。
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2010年12月29日
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