The Redang Telegraph

2011年01月03日

死ぬ前にやっておくという妄執

別に石原慎太郎に限らず、戦後の旗手と呼ばれた人たちの多くは70歳代後半。もう、80に手が届く人たちばかりです。

またもや、とんでもない記事を見つけたのですが、やはり78歳、、、この人も昔は時代の旗手と呼ばれたのですが、残念ですね。でも、(年寄り系)週刊誌のほとんどは、この世代の「これだけは、死ぬ前に、なんとしてでも、是正しておかねば、死んでも死に切れない…」という妄執がひしめいています。

ほとんど全部が裏づけ調査のない妄想なのですが、<自分が理解できない=間違ったこと=徹底粉砕>という「悪の三語句同盟」で簡単に解決しようとしています。

ほんとうに優れた人の素質のひとつが、「後継者を育て、適当な時期に引退する」ことにあります。ロシアのプーチン首相はそういう意味でも、傑出した政治家だと思いますが、、、日本の老人が「死ぬまでに、これだけは…」と妄執甚だしいのを見るに付け、「じゃあ、若いときからきちんと次の世代に渡せるような努力はしたの?いまだってポストにしがみついているのは何故?」

異文化世代間交流が無い、あるいは世間の狭いもの同志で、自分達の妄想を自分達で自家消費し、世の中、すべてだと思うことが妄想のもっとも醜いところです。(もしかしたら、妄想老人とひきこもりは親和性があるかもしれない)。

自分達が時代の旗手だったときには、その前の世代から、さんざん言われた台詞を思い出すしか能が無いのは、オリジナリティの欠片もない、寂しい最後です。

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