なんども気になる昨日の記事、、仮にもビジネスのオピニオンリーダーを目指そうとしているメディアがここまで時代錯誤なら笑うしかないです。
(引用はじめ)プライベートを優先する
残業や休日出勤を嫌がり、上司が頼んでもきっぱりと断る人がいる。残業代や休日出勤手当てを満足に出せないのなら嫌がられても仕方ないとは思うが、支払われるのに嫌がるのは、自分の時間を持ちたいのが理由だろう。仕事に熱意を注げないから、プライベートに入れ込むのである(引用おわり)
いま、そうとうな問題となっている「婚活」。
これもまたメディアが煽っていて、不安になり婚活に走る人も多少の割合でいるのでしょうが、現実に良い配偶者を探すのは一苦労です。昔は、こんなに結婚「市場」主義ではなかったので、「親の決めた許婚」「親同士の談合」など、市場に投入される以前に成約できるケースもままあったわけです。
「婚活地獄」という恐ろしい語もあるけど、就職で苦労して、婚活で地獄とは、、、良くないです。こんな言葉が閉塞感を生むのでしょう。言葉による暗示作用は思いのほか大きいです。
でも、大変なのは大変。自称ビジネスオピニオンのいうとおり「休日出勤しろ!プライベートに入れ込むな!」というのであれば、この先、明るさはないです。
それにしても、全体を見通せない人がなんでこんなに闊歩しているのだろう。
以前に、「定年退職廃止」について学校で講義があったとき、労働者の生きがい、知識や経験の有効利用で賛成する人も多かったです。でも、私は定年制を強く支持しました。
私は定年退職が強制的に企業の多様性を生み、人材登用の活力を与え、若年層に雇用の機会を創出しているので定年制廃止には反対したのですが、他の要素を全く見ないで「定年退職制度の廃止」だけをみればメリットがあるのはわかっています。
幅広い状況を加味しないと、意見はいえないはずです。「幅広い」を、「バランスとれた」と勘違いしている人は多い。外見を気にした口当たりのよい「バランス」など、無用の長物です。
企業中心の目線で「上司の命令で手当ても出るなら休日も働け!プライベートには入れ込むな!」といっている自称ビジネスオピニオンリーダーなら、きっと別の記事では「婚活やメンタルヘルスの充実のためには、プライベートを重視しろ!上司から言われても休日に働く必要はない!」ぐらいのことは軽く言うでしょう。
言葉になんの重みもない時代ですね。
記事を書いておきながら、真に受けるほうが、xx?鵜呑みにした人の自己責任だっていうのでしょうね。
「自分自身を複雑にする」
というのは、前回のセメスターで習った言葉です。
○
2011年01月14日
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