The Redang Telegraph

2011年06月26日

砂漠の孤城2 ミーカート

現在の巡礼起点ジュフファ宿営地については以前に記事にしました。
近代的、ってほどのものは無いですが、普通にアスファルト駐車場です。いまどきは宿営地=大型バスです。
http://inlinedive.seesaa.net/article/159931847.html

調べると、ミーカートはここジュフファの他に、ズーフライファ、ザートイルク、カルンマナーズィル、ヤラムラム、、、は!5箇所じゃないか!昨日の記事で4箇所と書いたけど間違いでした。ちなみに南のヤラムラムがメッカから50キロちょっとで、ここジュフファが190キロ近いので、やっぱり、ジュフファは一番遠いミーカートです。

しかもそれだけじゃなくて、ジュフファは一番寂れているミーカートです(きっと)。北のヤンブーから来るとバドルでマディーナに行く山道ハイウェイが通っているので、ハッジ客の多くはハッジ前にマディーナに寄って、北方のミーカートであるズーフライファを起点に使うようです。やっぱりね、道路がいいと山道も車で飛ばせて、どおってことない。おかげで、ジュフファ敗れたり、、。

敗れるというか相手にされてない感がある。以前にズーフライファに行ったことがありますが、もんのすごい繁盛振り。ガソリンスタンドが立ち並び、レストランやら、なにやら一大ドライブイン街と化してました。

バドルからマディーナに行くハイウエイはこんな感じです。以前に記事にしました。
http://inlinedive.seesaa.net/article/175303357.html

とはいえ、昔、昔、まだハイウェイも無い頃、自動車も無い頃。馬やラクダや徒歩で、とぼとぼメッカを目指していた頃、、、目をつぶると砂漠を越える巡礼の列。とぼとぼとぼ、、その頃はきっと何が楽しくてわざわざ山道を行くのだ!平べったい海岸沿いのジュフファのミーカートが盛況を極めていた、、はず。

イブンバツータは世界有数の旅行家で、メッカ巡礼も。前に紹介した映画Jurney to Meccaのトレイラです。




ジュフファ城の前の平地は、たなびくテントで多い尽くされた宿営地。興奮して唾を吐きまくるラクダ!ブーホーブーホーと鳴くロバ、飛び回るハエ、荷駄と飼い葉がごった返し、ラクダ臭さ!散らかるゴミ!リアルに見えて聞こえ匂えるようです。難はリアルすぎてロマンがないところです。

IMG_8343.JPG

それを見下ろす、守備兵の面持ち。

IMG_8336.JPG

こうやってみると、砂漠の孤城、、そのものですね。

IMG_8326.JPG


つづく

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