英語のことわざで、
Fortune favors the Braveという言い方と、Fortune fovors the Boldの2つの言い方があるようですが、Braveというと力自慢の勇者、Boldは大胆即決な勇者というイメージがあります。
どちらにしろ、
幸運は、即断即決の勇気の上に輝きます、、、という意味です。
幸運は賢い人の上でもなく、熟慮する人の上でもなく、学歴がある人の上でもなく、金持ちの上でもなく、ハンサムな人の上でもなく、計画性のある人の上でもなく、美人の上でもなく、、、
右も左もわからないうちに、目をつぶってえいや!で頭から突っ込んでいく人の上に、幸運は舞い降ります。
発展途上国で、いい加減なレベルの仕事が多いのに、どうして猛烈な発展しているんだろう?と首をかしげるようなこともあります。この差は、あっという間の「勘の決断力」ですね。
世界中の経営者は勘を信じ、ビジネススクールでは勘の研究が盛んです。が、日本ではどうしてか、「勘」の位置は低いです。むしろ、高度成長期もバブル期も、ほっとんどみんな勘で仕事していたのですが、勘よりも統計だとか、即決よりも合議だとか、言い出してから、停滞が始まっているように思えます。今、日本の経営プレゼンで、「これは統計はありません、私の勘です」というようなものには、評価は降りないですね。幸運は降りるのに。
なんの確証もなく、自分の勘を信じて、頭から突っ込むことができる人が、幸運の女神に愛されます。能力とか学力とかじゃないです。ビジネスだって、結婚だって、なんだって、、
これは、人々が長い間、口から口に伝えてきた真実です。
原発だって、「今すぐ止めるわけには行かない、計画ができている、急には方向転換できない、関係者が多くかかわっている、、、、常識的に考えればわかるだろう、空気読めよ、、、」ずるずるずる。意味のないことばの羅列。特に最後の「空気よめ」はビジネス的に言うと最悪の言葉ですね。
日本では「いずれやる」は、やるつもりがないことの同義語で、適当になし崩しにしたいだけなのか、はなからやるつもりがないのか、わかりませんが、とことん、本気になって幸運に愛されるのを拒否していることがよくわかります。
GDPは世界のトップレベル、一人当たりのGDPは20位ぐらい、にもかかわらず、、自殺率は先進国の中では突出して世界で10位、幸福度はいくつかの統計で90−95位ぐらい、中の下、、、。
ああだの、こうだの、言って、やる気もなく、人の足を引っ張って、空気よめ、常識、とか馬鹿みたいなこと言っているうちは、幸運はほどとおい。
自分の勘に自信がない、人の空気を読むしかできない人、、、、イタイなあ、、と幸運の女神は言っていることでしょう、、ことわざによると、、。
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2011年10月18日
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