だいたい、どのWildlifeの本でも、サウジといえばマントヒヒというぐらい、一番有名な動物です。
以前は人里はなれた山に住んでいる、、と、思ったのですがターイフの山道で、まるで日光のサルのようにふつうに観光客からバナナをもらっていたりするのを見ると、野生動物とはいえ、非常ーーーに、身近な生き物にしか思えません。
さらに、私が住んでいる町の裏山で野生のマントヒヒで出会ってからは、マントヒヒはニホンザル同様、野生の生き物には違いないけど、人里から遠く離れた、、の、ばかりではないことがよくわかりました。ターイフのように半ば餌付けされてるのもいるし、、。おそらく、サウジ中、どこにでもいると思います。写真は以前に記事で紹介した、私の家の近くにすむマントヒヒです。ともかく、陸上野生哺乳類で私が見た一番大きいのは、このマントヒヒです。
そして、アラビアヒョウほどの派手さはないものの、存在感抜群のアラビアオオカミ。絶滅が危惧されています。ヒョウもオオカミも他地域の同種のものに比べて、アラビア産は1まわりか2まわり小型です。だいたい、砂漠の生き物はどれも大きくないです。

アラビアオオカミも人里から離れていない山に住んでます、もちろん人里はなれたところに住んでるのもいるとは思います。わが町ではオオカミとお百姓さんの物語がいくつもあって、昔からなにかと話題を提供していたことがよくわかります。つい今年の3月にも、町の農園で働く小作人さんと一緒にお茶を飲みながら、「ここでオオカミに出会った話、、、」を聞きました、身振り手振りの大熱演でした。以前に記事にしています。
前の記事のアラビアヒョウとシマハイエナが、ワイルドな生き物の両横綱だとしたら、マントヒヒとアラビアオオカミは、サウジの昔話に最も出てくる、、つまり、「むかしむかし、おサルとオオカミと人が住んでいて、、」という親しみ深い野生動物の両横綱なのかもしれません。
●