The Redang Telegraph

2012年11月12日

サウジの野生動物 4

サウジにいるのは「レイヨウ」です。あれを「カモシカ」と言えば濃厚な昭和な香りがします。今は、「レイヨウをカモシカと呼ばない運動(仮称)」がかなり進んでいますので、平成のインテリジェンスを漂わせるためにも、ちゃんとレイヨウと呼びましょう。

サウジにはいろいろなレイヨウがいます。ここでは、アイベックスとオリックスを後回しにして、ガゼールからです。いずれも保護区でしか見ることができないのが残念です。再野生化の試みは進行中であることを願いたいです。

<アラビアドルカスガゼール>
アラビアドルカスガゼールはアラビア半島から完全に絶滅してしまいました。現在保護区で飼われているものは、トキ同様よそから導入された繁殖種です。現在ドルカスガゼールは北アフリカのサハラ砂漠とその周辺部にまだ生息してています。ですから、正確にはドルカスガゼールの亜種だったアラビアドルカスガゼールは絶滅、再生不可能。そして、近縁のドルカスガゼールが輸入されたというべきなのでしょう。

dorcas gazelle.jpg

<イドミガゼール>
そもそも、本当にアラビアにいたのか?というぐらい不明です。が、繁殖種が保護区に生息しています。ドルカスガゼールとそっくりですが、生息地がドルカスガゼールが砂漠を中心にしているのにたいして、やや山岳地にいるのがイドミガゼールです。ドルカスよりかなり小さく(半分強ぐらい)、やや体色が濃いようです。
まさか、全然アラビアにいなかった種を輸入するはずはないだろう、、と、常識では思うのですが、なかなか常識外のこともあるのでよくわからないとしかいいようがありません。

Cuvier's-Gazelle.jpg

<リムガゼール>
サンドガゼールともいいます。現在は北アフリカのサハラ砂漠のオアシスを中心に住んでいて、完全に砂漠に特化したようなレイヨウです。大きさはドルカスガゼールと同じぐらいですが、色は砂漠色です。
こちらも、イドミガゼール同様、アラビアに自生していたという証拠はみあたりません。なんで、よくわからないのにサウジにつれてきたんだろう、、と、思わざるを得ませんが、ひょっとすると頭骨とかそんなことでリムガゼールがいた証拠があったのかもしれません。

gazella subgutturosa marica.jpg

そんなことはないとは思いますが、どれか砂漠に強い種をつれてきて、適当に放してみてどれかが居つくだろうみたいな発想だったら嫌ですね。

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