バタバタバタ、、、バタ、、チーン、ジャキ、バタバタバタ、、
懐かしいなあ、、タイプライターの音です。
私がタイプを始めたのは18歳の時。英字タイプとアラビア語タイプです。
トライアンフというメーカーのタイプのキーが重くて、重くて、重くて、
初めてブラザーのタイプを見たとき、、ああ、これで楽できると思いました。
キータッチが軽く、なんと驚くことにシフトキーで活字が下がって打ちやすい、、って、知らない世代にはなんのことやら、、。
シフトキーは小指が担当で、ただでさえ指の中で一番力の無い小指が全キーボードの中で一番重たいシフトをしなければならず、さらにもう一文字別の指で該当するキーを押す必要があるので、最初のうちは大文字を見るたびにビビッてました。小指の筋肉がずいぶんついたと思います。
電動タイプ、電子タイプ(知らない人には見当もつかないシロモノ)、ワープロ、、を経てPCのキーボード。IBMのボールヘッドの活字もオリベッティのディスク版も、入れ替えるとフォントも変わるし、なーーんんとアラビア語のディスクもあって、活字さえあれば英文タイプでアラビア語も打てました。
今でも名前は「Shift」のままですが、小指で活字全部を「持ち上げていた」あの重さは忘れられないです。バタバタバタ、チーンのスピードだけで頭を良さそうに見せかけることもできます。特に、ジャキ!をかっこよく見せると脳みそも1割増しよく見える。しかし、力みすぎるとアームがからんで逆効果(知らない人にはなんのことやら)。
カーボン用紙を間に挟んでコピーをとりながらだとまたストロークが重いし、腱鞘炎になるし、、、ロールがきちんと回らなくてレターヘッドが斜めになるし、、、英語>アラビア語だとレバーを逆向きに押すのだけど、これが交互に使っているとつい間違えたり、、
手動タイプの思い出は、、シフトキーの思い出。
文字通り、何十年たっても、ひとつひとつのキーの重さの違いを覚えてます。
間違ったキーを叩きそうになっても、キーの重さで危うくミスを防ぐ、、というのも懐かしいなあ。
バチバチバチ、チーン。ジャキ!
手動タイプライターで幕を開けた私のキャリアが、今、IPhoneだもんね。笑っちゃう。
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2012年12月29日
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