The Redang Telegraph

2013年01月11日

生物多様性ホットポイント「アフリカの角」

「生物多様性ホットスポットは、固有で多様な生き物が集まる生物多様性の豊かな地域のことで、世界で35ヶ所が指定されています。(※2012年時点) 生物多様性ホットスポットは、元の自然生態系の7割をすでに失い、破壊の危機に直面しています。ホットスポット合計の面積は、地球全体の陸地のうち2.3パーセントにすぎませんが、全植物の50パーセント以上、脊椎動物の42パーセントが、ホットスポットにしか生息していない固有種です。」引用おわり

04horn_5f02.gif

コンサベーションインターナショナルのHP
http://www.conservation.org/global/japan/priority_areas/hotspots/Pages/overview.aspx

(全文引用)「乾地性気候のアフリカの角ホットスポットは、何千年もの間、生物的資源の宝庫として知られてきました。乾地性気候にある2つのホットスポットの1つであり、ベイラやディバダグ、スペックガゼルのような絶滅危惧種で固有のアンテロープ種やアフリカのどの地域よりも固有な爬虫類が生息しています。その他独特な固有種には、ソマリノロバやマントヒヒなどもいます。しかしながら残念なことに、世界で最も破壊が進んだホットスポットでもあり、原生の生態系地域のうちすでに95%が失われています。
破壊の最も大きな要因が過放牧であり、政府の管理が機能しないまま、木炭が収穫されることもまた大きな問題になっています。」(引用おわり)

まず、アフリカの角ホットスポットのサウジ側とは「紅海沿岸部ヒジャーズ山脈」で地図をみるとだいたいマディーナぐらいまでのびています。まさしく、私がバイクでこの数ヶ月うろうろしていた山ですね。珍しい様相なのはわかっていましたが、まさか世界中に35箇所しかないホットスポットの一つとは知りませんでした。

IMG_8829.JPG

上の全文引用に相当するところをサウジの現状で補うと、
1 野生のアンテロープ種は全滅しています。現在動物園や他地域から飼育個体を借り受け再繁殖をかなり狭い範囲に区切って実験中です。
2 固有の爬虫類に関しては絶滅危惧ですが、全滅はしていません。珍しいサバクオオトカゲを見たことは記事にもしました。
3 マントヒヒについては、、、住民がバナナをあげて餌付けして観光地化していますが、あんまりいいことじゃないですね。個体数は少なくないと思います。マントヒヒは殺してはならないというイスラームの教えがあって(聖とか俗とかとは関係ない)、むしろ絶滅の危機はアラビアオオカミやシマハイエナのほうだと思います。アラビアヒョウは、風前の灯です。
4 それら肉食獣が狩られる原因は、やっぱり放牧している羊被害へのカウンターです。難しい問題ですが、放牧を取り締まると、こんどは絶滅の恐れがあるので被害をうけたら政府が補償するのがいいのでしょう。
5 砂漠の木は非常に堅いので、木炭には良いのでしょうが刈り取るのは行いません。通常、枯れ木になって倒れた状態ではじめて木炭にします。サウジの木炭需要は郊外のスーパーには必ず地産のものをおいてますので、あるいは伐採がなされているかもしれません。うちの事務所の兼業農家ムハンマド君の家も木炭をつくります。農家のほとんどがやっていると思います。

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世界中のホットスポットはこちら。

600px-Biodiversity_Hotspots_svg.png
(Wikiの「ホットスポット(生物多様性)」から


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