
私のとおったルートは大きくわけると東西に伸びる道路(ターイフからホフーフまで)と、北西から南東に向かう道路(マディーナからターイフ、ホフーフからアブダビ)の2つがあります。
なんといってもしんどいのは、北から南に向かう道路です。季節風か上昇気流かともかく、猛烈に横風が砂嵐となって吹きまくるのはこの方角の道路です。
ホフーフからUAE国境に向かう道路は、まさしく北西から南東に向かう道路。地獄の熱風が砂漠に舞っているとしかいいようがないです。しかも、このあたりは都市もなく、サウジに長く住んでいる人やUAEに長く住んでいる人だって「そこ行ったことがある」というのを聞いたことがないです。
そう、そこは行かなくて済むなら、行かないほうが良いという、超絶すごいところだったのです。しかも、夏至をすぎた6月終わりから7月にかけてなど、大馬鹿だけが行くといっても差し支えないでしょう。しかも、バイクで、、

写真はマディーナからジェッダに向かう道路ですが、超絶上昇気流のつむじ風が砂漠のいたるところで発生して、道路をよこぎったりします。この超絶つむじ風は場所関係なく、行程のすべての場所で一度に何個も発生して逃げ回ったりしました。


道路をわたりきったところ。

砂漠に何本もつむじ風の砂柱が立っているのをみるのは、おそろしいものです(たいがい、発生するときは何本も立ってる)。
あの中に巻き込まれてバイクが走れるわけないです。もーーーっと、ずーーーっと小型であるかないかといった大きさのつむじ風でもまきこまれたらハンドルを取られてこけるしかなかったです。

下はつむじ風のWiki説明です。「塵旋風(じんせんぷう)」というのが正式な名前ですが、英語のDust Devilのほうが雰囲気がよくでてます。そのものずばりですね。今度の旅は、砂嵐(上昇気流の横に吹く部分)、つむじ風(上昇気流の縦に吹く部分)、季節風の横風という、「風」との闘いでもありました。しかし、最大の敵は暑さでしたけど、、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%B5%E6%97%8B%E9%A2%A8
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