The Redang Telegraph

2013年07月18日

アラビア横断往復 本編3 アブダビ

ドバイを朝4時に出発、、すこし寝過ごしてしまった。

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この日はドバイからホフーフまで。ともかく、一番の難所「国境地帯」があるので気合いれていかないと、それに見も体もヘロヘロだから安全第一。この旅行でよくわかったのは、「国境」とは2つの国のあんまり重要でない、「どうでもいいや」とお互いが思っているところに引かれているということ。勢力圏の一番端で、それがなぜ「端」かというと、そこから先は使い道もないようなところなので自然と「端」になったということで、ほんとーーーに、端なんだ!もう、こんなところに住んでいるのは、よっぽどアレな人だけで、こんなところに産業を起こす気も無い、どーでもいい、、と、ひとつの国ならず、ふたつの国の人が考えているところ。本当に厳しい自然条件だし、ほったらかしにしているから余計に厳しさもつよい。あーー、あそこを目指すのか、、、やる気喪失。むりにやる気を出して出発!

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ドバイからアブダビに向かう。さすがに朝早いので車どおりもほとんどなく、瞬間でドバイ市街を抜けて「アブダビ」と行き先表示があるところを指示に従って走る。が?どうも来た道と違う雰囲気、、あまりに交通量が少ない。朝早いせいではないと思う。それに道路にランダーバードがあるし、ハンプスもあるしおかしい。しかも、きたないダンプカーみたいなのばっかりで乗用車が走ってない!

結果、来た道と違う道路を走っていたことがわかった、、というか、あからさまに違う道路だ。。なんでこんなことになったのだろう。

考えると、間違いのもとは行き先指示板にしたがって来たから、、としかいいようがない。ドバイとアブダビの間には道路が一杯あって、そのどれもに「アブダビ行き」と書いてあるから、こうなった。どうせなら、「アブダビ行き(ポルシェに最適)」「アブダビ行き(ダンプカー用)」とか書いてほしい!

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ともあれ、ドバイとアブダビの間など、すでに3000キロ走破した身にすれば、瞬きするぐらい短い距離。こんなところで時間をかけてもしかたない。ムサッファをすぎて給油と食事。UAEディルハムはほとんど持ち合わせがなかったうえ、すでにほとんど使ってしまった。でも、UAEもここまでくるとサウジリヤルも通用するだろう、ここはUAEからサウジに行く唯一の道なのだし、、

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アブダビ市域をすぎて夜明け、すぐに暑くなる、、

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道路も砂だらけ、トラックとか大型車両がほとんど。めげずに安全運転でいこう!UAEにかぎらず、サウジでももっとも運転マナーの悪いのは長距離大型バス。もう、めちゃくちゃ。4輪に乗っているだけではきがつかなかったけど、長距離大型バスの傍若無人さ、マナーの悪さ、スピードの出しすぎ、は、もはや言語道断。ときどき、トルコとかシリアで邦人旅行者が山から転落して事故、、とか記事になるけど、ほとんどすべて長距離大型バスを利用しているケースだと記憶している。さもありなん、すべての車が山から転落しているのではなく、長距離大型バスだから事故を起こしているのです。長距離大型バスに乗るのは避けるべきだと思う。あれでは事故にあってくれというようなもの。命あってのものだねです。

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タアリーフを過ぎ、いよいよ、見捨てられた感のつよい地域に突入。まだ朝なのに、すでにバテバテ。どうも、完璧な熱中症みたいだ。湿気の強いところだからいつもより早く来た。どっかに休むところはないか、、あ、あった。なんか退避車両用の駐車場みたいなところで、しかも警備用の建物もテントもある。さっそく突入で、

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服を脱ぎ、水をかぶる。今日のはちょっと強烈なのでズボンも脱ぐ。周囲の目を確認!無し!

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もう、のびてしまって、ここで少し休んでいこう。朝9時ぐらいなのに、耐えられない。。。。しかし、10分もしないうちに、さっさと服を全部着て出発。何があったのか?そう、ここにはサシバエ(刺し蝿)がいたのだ、しかも、群がって。獲物がくるのを虎視眈々と待って、ノビた人に襲い掛かったということ。痛い。サシバエは蚊の10倍は痛い。どんなに疲れて熱中症にかかってもう動けない、、という人がいても、てきぱき動かざるを得ない。

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この辛い場所は、ここだ!

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けっきょく、水を3倍ぐらいかぶってまた道路に乗り出すしかない。ただし、アブダビからサウジに向かう側の道路には幸いガソリンステーションがあって、次のステーションで休息をとり、国境をめざす。日本が受注できなかった原発現場。代わりに韓国語の看板が氾濫していた。彼らも大変なところで働いているのだと、頭が下がるおもい。まあ、私だってジャバルザンナで働いていたから彼らとほぼ同じところということか、良くいたよなあ、、と感心。

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やがて、見捨てられたような国境を知らせる案内版が見えてきた。免税店だって?面白そうだけど、もう、なんの気力もない。だいいち、道路から見る限り、ちゃちっぽいし。

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