サウジのガソリンステーションで、アラビア語オンリーの素朴な人たちと話すと落ち着く。ただし、給油は「東部州スタイル」。私はリヤドから東部州に入ったとたんにガソリンスタンドで揉めたのだけど、、、

ついでにお昼ごはんでマンディーも食べる。ああ、懐かしい故郷の味。ゆっくりもしてられない。国境手前では倒れたいほど熱中症にかかったし、今だって倒れそうなのは同じ。気温はもう温度計の限界55度。これ以上はなんどでも55度しか指さない。体感、、60度ぐらい。

また、ここから延々とカタール国境の横をすり抜け、ホフーフまで北上しないといけない。

ちなみに記事タイトルにはアハサーと書いて、文中ではホフーフといっているけどこれは?
そう、アハサーやカシームという農村地帯では農耕地は広がっているけど集落は分散しているのが普通。こういう農村地では地域名を言うのが普通です。この場合、アハサーです。もともとはハサ(水が湧き出る場所)という一般名詞が地名になったのだけど、最近はハサの複数形でアハサーと呼ぶのが正式なようです。どこも、アハサーで統一されています。ホフーフはアハサー内の集落のひとつに過ぎませんが、首邑なのでアハサーの一点をさす場合につかわれます。ちょうど、「東京」と「新宿」の関係に似ていて、地名では東京1丁目とかはありません、東京というのが地域名で、その中の首邑として新宿がある(都庁があるから)ということです。だから、行き先表示にも、あるときは東京であるときは新宿だったりするのとおんなじで、行き先表示もあるときはアハサーで、あるときはホフーフです。ちなみに私のこの日の宿は、アハサーですが、ホフーフではなくムバッラズです(東京ですが新宿ではなく渋谷です、、と同じ)。


ともかく、一路、北上、北上、、、





カタールとの国境横まで到着。ここのガソリンスタンドは、カタールの車ばかり。サウジのガソリン代が安いので、カタールの車がタンクを空にしてサウジのガソリンスタンドに殺到します。

私も暑くてバテバテだし、この北上道路は横風、突風、砂嵐(しかも熱風)もおまけでついてきているのでもうヘロヘロ。20キロ進むたびに頭から水をかぶります(ヘルメットは脱いで)。体が溶けそう、、巨大なヘアドライヤーの前に立ちっぱなしで、車の排気ガスを浴びながら、砂漠の砂を満タンに吸い込んで、、、考えるだけでも体に悪そうです。しかも、世界で一番熱いサウジの夏至なのに。夏がいたれるとかいて、夏至なのだ。もう熱さの頂点。キングオブヒートです。


夕方5時ごろ、アハサーのホテルに到着。古い町は一方通行も多いし、行き止まりも多いし、道に迷うのはもはやデフォルトで大変。ホフーフには古いお城やモスクがあるのは知っているし、昔言ったことがあるし、実はその横を通り抜けているのだけど、立ち止まって写真を撮る余裕なし、まーーーったく無し。アハサーはサウジ指折りの観光地なのに、、残念だけど、このルートは心底疲れる。熱いよーー



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