しかし、サウジならではの特徴も多いです。今回のUAEとの比較でいろいろなことが目につきました。もっと言うと同じサウジでもジェッダと東部州では給油スタイルが違い、最初は知らなかったからほとんどケンカみたいになりました。
下は、ホフーフを過ぎてダンマン>リヤド高速道路にむかって(道を間違えて)まっしぐらに北上し、さらにこの道路を過ぎた(さらに道を間違えて)ところにあるWAFA(オアシス)ガソリンステーションです。規模的には大きい部類に入ります。めずらしいのは各店舗としてテナントが入っているのではなく、同一オーナーの店舗です。前の記事で紹介した、トイレ商品の店頭陳列しているスーパーがあるステーションです。
まずは、見取り図、、すみません全然サイズがいい加減です。「店舗の順番図」としてみてください。大きさは、完全に適当です。。。いや、間違ってます。

1 まず一番右にあるのはモスク。ミナレットがちょっと見えます。この一連の建物とは別棟になっています。
2 つぎのきれいなベージュ色の部分はモーテル(入り口は黄色い看板のところ)。長距離運転手が寝たりシャワーを浴びたりします。サウジではイスティラーハと呼びます。別の国では別の言い方があるので、アラビア語で、、ではなく、サウジでは、、のほうが正しい言い方でしょうね。

3 茶色っぽい看板のお店は「携帯電話屋」。生活の一部になってますが、落としたりして顔が青ざめることも多いです。ここでは簡単な修理、携帯販売、アクセサリー販売(特に電源ケーブル)、携帯のジャケット、それに中古の買い入れも行います。盗まれた携帯が見つかることもあります。
4 次も茶色っぽい看板ですが、床屋です。床屋がステーションにあるのは珍しいケースです。ジェッダ周辺では見たことも聞いたこともないです。こういった田舎の幹線道路をちょっと離れた大型店では差別化を図っているのかもしれません。床屋で髪を切り、モーテルで体を洗い、モスクで心を洗い、、という順番ですね。このステーションのオーナーは間違いなく意図しています。(トイレ用品の陳列もみてもわかる)

5 レストランはサウジ風です。サウジ風お座敷があり、インド風からサウジ風までの料理がそろっています。UAEではこのお座敷のあるレストランはついぞ1回も見なかったです。サウジならではといえるでしょう。
6 直射日光から商品を守るため緑の軒を下げているのがスーパーです。入り口は小さく、レストラン側屋外には畑仕事グッズ、肥料、種などがありました。入り口の左はアウトドア用品でトイレや遊具も売っているところです。

7 スーパーの左となりは改装中でテナントは入っていません。かなりきれいなので、、ちょっと高級品の販売も考えているのかもしれません。

8 黄色い看板のテープ屋さんです。テープに関してはこれだけでひとつの記事を書くほど興味深いです。サウジの車にはカセットテープがまだまだ必要なのです。ガソリンスタンドにテープ屋さんはUAEでは見られないですね。サウジではイスラームがきついところなのに、熱狂的に音楽好き。サウジでは歌手とは言わずアーチストと呼び、多くの地元の「アーチストが詩を吟じて」ます。歌っているわけではないのです?サウジ人の詩作好きは相当なものがあり、新聞も詩のコーナーに紙面を割いてます。日本の短歌・俳句をイメージしてください。ミュージックテープではこういった詩吟(?)、新作民謡(沖縄でも盛ん)、、、が若者の間でもポピュラーです。。。というか、これ無しには生きていけない人が多いと思う。
9 赤い看板は「オイル屋」さん。そして、その隣が「パンクとオイル交換屋」さん。非常にわかりやすい、軽度の整備に特化したお店です。

10 整備場の間に挟まれた店舗が、「旅行グッズ屋」さんです。そして、本格的な自動車整備工場が隣です。真ん中の空間が、いわゆる給油所です。

もちろんこれは農村に特化した大型ステーションの例で、下の写真のようにレストランとは別にサンドウィッチ屋さん(これはテナントが入っている例)、ジュース屋さんがポピュラーですね。ジェッダ近辺ですと、コーヒー屋さんが必須ですし、都市部では銀行ATMがあります。

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