猛烈な砂嵐といえば、バイクのウエアを突き抜けて砂が肌に刺さるほどです。
車の前面部分の塗装は、砂嵐を突っ切るたびに薄く剥げて、砂で洗われて、しまいには前面と後ろでは同じ車か?というほどになります。車の塗装が砂で洗われて薄くなっていくなど、サウジでないとなかなか実感できないことです。
砂嵐の起りそうな日や場所の近くのガソリンスタンドにはキッチン洗剤ジフをもったおじさんたちがうろうろと、、?
そう、長距離を走りそうな車には「ジフはいらんかえ?」と洗剤を売ってまわっているのですが、その使い方は、まさしく「洗剤の原液を車の前面に塗りたくって被膜をつくる」というものです。

こうすれば、砂嵐で車の塗装が剥げることはなくなります。

それに、キッチン洗剤だから、家に帰り着いたら水で洗えば落ちるという代物です。グッドアイディアですね。

町はずれを、前面だけなんだか変な色で走っている車とか、布で前面を覆っている車とか見かけることと思います。それは、砂漠の知恵です。なーーんだろう?あれ?とか、へんなの、、!とか、思わないでください。物事には、ちゃーんと意味があります。
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