The Redang Telegraph

2015年02月07日

アンジーが監督のUnbrokenを観た(1)

ネット上では何かと話題になった、アンジェリーナ・ジョリー監督の「Unbroken」がマレーシアでも封切となりました。全米封切から約一ヶ月半遅れで、だいたいいつもどおり。

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私はハッピーエンドの感動ドラマが好きで、いわゆるお涙頂戴、、に対して、涙などいくらでもくれてやるから思いっきり泣かせろよ!というタイプです。映画とは泣いて何ぼだと思っています。
Unbrokenは、題材としては実録ヒーローなので感動シーンもあるだろうし、耐えた末に生き延びたことがわかっているので安心して見れるし、私向きです。チケットも買って、防寒用にフリースも着て、ポップコーンもてんこ盛りで、いざ行かん。

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そして見終わって、まず、ネット上で騒がれた反日云々というのは大嘘な件。むしろ親日。あれではむしろ全米在郷軍人あたりが「アンジーは日本に大甘だ」と抗議するレベルです。まあ、このネット上で騒がれた点は私も思うところがあるので、この後にアップします。
内容的には前半の見せ場の漂流が圧巻。ちょっと、わっ!と腰を浮かせてしまったシーンもあり、映画フリークの私としては前半は文句無く絶品。ホロッとくる場面もあるし、オリンピックの回想も伏線がいろいろ張られて、後半を期待させます。
後半、日本軍の捕虜になってから、エピソード過多。この映画は英雄の特に心の動きが非常に重要な部分を占めるし、ポスターに書かれている、Survival, Resilience, Redemptionの後の2つが少なくとも3分の2ぐらいの比重を占めないといけないのに、、、

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おそらく、捕虜生活エピソードはどの1つをとってみても捨てがたい重みがあったのだと思います。けれど、エピソードの連続を映像を見せるだけで、主人公が捕虜生活を送る過程でどういうふうに考えが変わってきたか、また変わらなかったかということがうまく表現されてないです。ここは、エピソード数を半減させてでも、もうちょっと本人の独白や会話を通じて心の動きを観客に理解させないと、泣けないし、いったい主人公は何を考えてるのかわからないです。前半が絶品だっただけに、後半がブチッと別の映画になったような気がするのが残念。
Resilienceについては、ポスターで出回っている枕木を持ち上げるシーンでクライマックスとなり、体を痛めつけるワタナベ伍長も、不屈の魂を痛めることはできなかったことが非常にわかりやすい映像で見せてくれます。ここらへんも、前半の漂流シーンと収容所シーンが断絶されてたおかげで、もうちょっと前半の流れから繋げて、伏線を回収して、全体がひとつになるようであれば、もっと良かったのに。
ラストは駆け足すぎる。なんであんな駆け足なんだろう?後半のエピソード過多で、ラストをどうまとめれば良かったかわからなくなってしまったのか?わからないです。ラストはRedemptionなはずなのですが、これについては全然無かったといってもいいぐらい。おーーい、ポスターに書いてあるRedemptionはどこに行ったのか!私は読んでませんが原作のほうは、むしろRedemptionが主題になっているそうです。映画も途中までRedemptionが主題になるかと思いきや、前半の秀逸なSurvivalが全体の70%で、30%がResilienceで、Redemptionはわからん(最後の最後の聖火ランナーとスクリプトだけ)、、、という構成でした。せっかく、いまや遅しと待ち構えてたのに泣ける場面は後半には無かったです。ちょっと尻切れトンボ感がぬぐえないです。

前半のノリで後半もいけたら良かったのに、、というか、前半だけで終わらせても良かったのに。アンジーには次作を期待したいです。えらそうに言わせてもらえれば、お金があるんだろうけどこんな大作を作らずに、もうちょっと、低予算の小品を量産して映画の面白さがわかるようなところからはじめるといいよ、、ってアドバイスしたいです。

では、次はネットで騒がれた反日という嘘について。

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