Kuantanの奥座敷Sungai Lembingには、パノラマ山という山があります。まえにちょっと登りましたが、あまりの勾配の辛さに途中で登山を挫折したという因縁がある山です。高くはないのですが、ちょっと驚く勾配で、この登山道を作った人は何を考えて作ったか手に取るようによくわかります、、つまり(建設費を安くするため)最短ルートで作ったということですね。

まあ、いいでしょう。林明名物のパノラマ山に何があるかと言うと、この山頂から朝は雲海が下界を覆い、そのなかにグアチャラス山がぬきっと見えるというカメラ好きのホットポイントなのです。
まずは、登山の準備。前回は甘く見たので、今回は万全です。杖は必須です。
登りはじめ、、、
勾配がきついので全線(壊れてないところは)階段です。不揃いの高さの上にともかく角度があまりにも急なので手すりはあっても、杖がないとどうしようもないし、杖は登山口のところのお土産屋さんで売ってます。
ともかく、暑い、手すりにしがみついて登るのだけど、手すりが焼けて素手では手すりに触れない暑さです。きついうえに暑い。。。修行好きの私にはちょうどいいかもしれません。さらに、、、突如スコールが襲いかかりました。身を隠すところは皆無。ただうずくまってカメラバッグを抱いて濡れないようにするしかありません。都井岬の野生の馬のように雨に耐えます。20分ぐらい強烈に降ったあと、からっと止みました。
でも、登山路は小川に変身。
暑かったり、体が冷えたり、修行させてくれます。雨上がりで緑がきれい。ジャングルの下草はすべてシダです。シダの葉は固くて切れそう。
降った雨が、もやーーーっと蒸発していきます。湯気が見えます。
遠くからみると、私がいるところはこう見えているはず。道路のあるところはみんなこんな感じです。
残りの山頂へのアタック!
そして、ついに山頂。
さすが、パノラマ山というだけのことはあります。グアチャラスがくっきり。
その隣の山も、、
ここが雲海で覆われても、グアチャラスまでかなり遠いので望遠ズームが必須ですね。夜明けだし、あとは三脚もか、、あの登山路を三脚もって上がるのか?かなりしんどそう。
大戦中は南方で日本兵はみんな、こんな背丈ほどある下草のシダをかき分けてすすんだはずですが、想像に絶します。シダの葉は固くて鋭利だから服はボロボロ、肌から血はでるし、ヒルはいるし、ジャングルトレッキングした人じゃないとわからないと思いますが、まず立ち止まったらヒルが一斉に這い上がるので、ジャングルの中では休息がとれません。ここの登山路はコンクリの階段だからヒルは寄ってこないけど、なんだかぞっとしますね。旧軍の人命軽視がよくわかります。
しばらく、グアチャラスを撮って、それから下山。ともかく勾配が急なので登りより降りるのが大変だった。本当に登りの倍ぐらいの時間がかかったよ。そして下山したとこは、もう足が自分のじゃないぐらいダメダメだった。「膝がわらう」という言い方があるけど、私のは「足が大爆笑」です。
ぐったりして、休んでから
帰路につきました。いい運動だし、ロケハンに来てよかった。こんど雲海を撮るときの下調べは完璧です(たぶん)。
●