The Redang Telegraph

2015年06月25日

Wild Boar いのしし

Encountered wild bore while jogging in Bukit Pelindung, Kuantan.
8月9月にトレールラン21kmを申し込みました。無謀です。無論いつもながら考え無しです。しかし、申し込んだなら、完走めざしてがんばろう。
そういうことで、断食月8日目はBukit Pelindungの山道4キロ強をジョギング(、というか、結局ウオーキング?)してきました。さすが、トレールを目指すだけあってしんどい山登りコースです。

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日没7時20分になり、バザーで買ってきた食べ物を頂いて、8時頃からスタート。周囲はもう真っ暗。このコースは街灯が一本もない、完全な山道。ヘッドライトを準備。ついでに、トレールラン必須のキャメルバッグも背負います。練習のときから背負ってないと、いざ当日だけ背負ってもつらいのは前回のサイクリングで経験済。

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走り始めてまだ100mも行かないところで、ヘッドライトを横切る影。わあああ、、

イノシシ

このへんの山にイノシシがいるというのは聞いたことがあります。でも、まさか自分がイノシシ、それも成獣に出会うとは思いもよりませんした。大きさといい、シルエットといい、走りかたといい、イノシシの成獣。ともかく、子供は引き連れてなくて一匹だけ。私のヘッドライトに驚いてゆっくり走って奥の林に消えていきました。生まれて初めて野生のイノシシを見た気がする。ちなみにマレーシア固有種の髭のあるイノシシじゃなくてアジアにまんべんなくいる普通のイノシシです。

ああ、びっくり。そして、ヘッドライトをつけててよかった。
充電式のちょっと重たいけど光量は半端なく強い買ったばかりのヘッドライト。これは蛍観察用に買ったものです。

で、山頂について降りる道。登りはゼイゼイいって周囲を見る余裕はありませんが、下りはちょっと余裕がありまわりも見れます。注意してないと、イノシシと出くわしたらえらいこと。すると、ふーーっと前を横切る光、、

あ、ホタルだ


あわてて、ヘッドライトの明りを消します。
すーっと伸びた竹の林。そこから幾匹かの蛍が音もなく静かに私の頭の高さで道路を横切り反対の林に消えていきました。ときどき光るイナビカリ、とおい雷鳴、虫の声。山の中で、これほど神秘的なものをみるとは思いませんでした。

下りの途中でホタルを見るたびに止まって、ヘッドライトを消して、ホタルを見ます。二匹がもつれ合いながらとんでいることもあるし、じっと光っていることもあります。もはや、ジョギング(あるいはウオーキング)などどこかに行ってしまい、ただホタルを見ています。

車に帰り着くと、ちょうど待ち構えていたように突然大粒の雨が降り始め、、

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しばらく車のなかで休んでから家に戻ります。しばし、ホタルの恍惚感にひたって、イノシシの驚きも反芻して、

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どんなバーチャルな体験でも、本物にはかないません。雨、匂い、音、すべてが自然の美しさの一部です。
これだから、アウトドアは止められません。

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