2週間後に、ここSg. LembingにてMad Warriorという競技が開催されます。タケシ城というかサスケというか、ああいう類の若い筋肉自慢の人たち向けの競技でマレーシアではひときわ人気があるのですが、若くもないし筋肉のない私も参加します。何とかなるでしょう。


とはいえ、参加者の足を引っ張るわけにもいかないので、今日はトレーニング。本番は片道だけで12キロですが、今日は向こうについても2本の足で戻ってくる以外に方法がないので24キロの旅。
Sg Lembingは原生林の残る地域です。私はオランアスリ保護区であることが乱開発を免れた理由と思っています、ほんとうに野生の生き物が多い場所。
しばらく行くと、道路になにやら黒いものが、、?
動物の糞だけど、この大きさは牛じゃない。もちろん、すぐにわかったけど、信じられない。まさかゾウの群れがこの辺にいるとは聞いたことがない。でも、ジャングルと道路の間にゾウの群れが通った後があるし、、
折れた木や草もあるし、
やっぱりゾウの群れです。しかも、糞が驚くほどつい最近、というか、今朝の糞なぐらい新鮮。
通った後も、生々しい、つい数時間前といってもいいぐらい。
だんだん、糞の落ちている頻度が高くなってきます。。。。と、目的地Escape resortに到着です。
出発地点からここまで11キロ。かかった時間は2時間半。ほとんど時速4キロの歩きです。本番はランなのに、歩いてどうするという気もするけど、帰りもあるしゆっくり目。Escape resortの休息エリアにいたのは、なんと2週間後のMad Warriorの開催者の人たちでした。このランには障害物24個つくらないといけないので、工事に来ているとのことでした。
「ねえ、ゾウ見た?」とダイレクトに聞いてみます。あれだけ糞が落ちてれば見てないはずはないはずです。
「うん、3日間来たよ、えーっと、全部で16頭ぐらい。日暮れ前の6時ぐらいに来て、水浴びして、それから夜中食事して、明け方ジャングルに帰っていくよ。昨夜も来たよ」
ああ、なんと羨ましい。日没が7時半だからまだ明るいうちに来ているのですね、見たい、見たい。
「昨日はオランアスリが2人釣りから帰る途中に道路の真ん中に群れが居るので、驚いてUターンして、もう怖いから外に出れなくて、このリゾートに泊まっていったんだ」
え?ゾウの群れを見に行くのは命がけ?
「もちろん、ゾウの群れを見たら死ぬか生きるかという瀬戸際だから、瞬間で逃げ出すのが当たり前。実は私はゾウを見た瞬間にリゾートのシャレーに入って、家の中から見てたんだ」
いやー、カメラをもってここに泊まってゾウの写真を撮りたいんだけど、、と言おうと思ったけど、その場の雰囲気では簡単にバカにされそうで黙ってしまいました。ふーん、誰もそんなこと教えてくれなかったよ。
目的地から帰るのでまた11キロ。ヘトヘトになりながら歩きます。朝10時にスタートしてもとに戻ったのが6時間後。日中の一番暑い時間帯だったのですね。しかし、帰り、Escape resortから3キロ地点で、獣の匂いと、どう考えてもゾウの鼾としかいいようのないものを聞きました。まだ、その辺にいたんですね。
Sg Lembingは自然あふれる場所。
野生動物への考え方も教えてくれる場所です。
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