2km地点で沈下橋を渡ると思いきや、橋の上から河原に飛び降り、橋の下をくぐって対岸に渡ることになりました。これは、、、つい前の日、ロシア民謡を口ずさみながら流れに逆らって海岸を歩いた、、あれとおんなじ。川の流れが強いのですが、全然平気。サーフィンで鍛えた足腰で川底をしっかりグリップ。ぐいぐい前にすすみます。
対岸に渡ったところにあったのは、、う、、私の苦手な「雲梯」。はっきり言って中学生以来やった記憶がありません。鉄棒や雲梯など、丸いカネの棒があるのは大嫌いなのです。写真を撮るのも嫌です。
みると結構テナガザルの子孫のように平気で向こうまで渡る人もいるけど、やっぱり途中で落ちる人も多い。取りあえず、私は最初の棒をつかんでぶら下がって、まあ、次の棒までいけたらいいや、2つで十分。私の先祖はテナガザルじゃなくて、きっとナマケモノだからぶら下がるだけでお釣りがくるぐらい。。。という気楽さで挑戦。
しかし、ジャンプして最初のぶら下がりをしようにも、ジャンプ力が弱くて最初の棒にも手が届かなかった!
しかも、手が届かかなったどころか、着地に失敗してよろけて、はしごの台に体当たりしてしまった。もうすこしで雲梯そのものをなぎ倒すところだった。
みじめ、、、ナマケモノにさえ、成れなかった。傍から見ると、ジャーンプ!だか、ほとんど飛び上がれず、片足を着地したかと思いきやよろけて組み立てに激突、、そのまま両手をついて倒れる、、、
まあいいや、そんなものです。雲梯はそもそも無かったことにして、そのままマラソンを継続。ここから障害物がないまま7キロ地点までひたすら走り。その次は、タイヤ倒し。全然ルールがわからない?タイヤをどうすればいいのか?ということで、そばにいた大会アシスタントにルールを聞いて、なるほどタイヤを3回持ち上げては反対に倒すをいうのを繰り返すらしい。障害物は楽勝。しかし、山道のマラソンは非常に疲れて、足はもうクタクタ。この辺から、走りはゼロで、完全に歩いてます。
さらに1キロすすんで8キロポイント。ここで川の浅瀬を渡ります。
げええええ!浅瀬に鉄条網を張ってる。つまり、川の浅瀬に身を投げて、水の中を匍匐前進というか肘と膝の四つん這いで向こう岸まで行くこと。これは、、、けっこう、川の手前で検討中の人多し。
あんまり考えることないので、川の手前で団子になっている人の前にでて、さっさと川に身を投げて、四つん這いになって前進。そして、この障害物競争の最大の危機が!
なんと、マラソンでクタクタになった足の筋肉が急激に冷やされて、、腿とふくらはぎが、しかも両足が、合計4か所で一瞬で同時に、、こむら返り。足が攣った!しかも川の真ん中で、、、背中は鉄条網だし、腕の力で体を持ち上げているけど、腕の力が無くなったら水没してしまう。
足を延ばして、足の親指を反らして筋肉を伸ばしてやらないといけないのに、この姿勢では無理。しかも、冷やしてはよけいに痛いので川から出たいのだけど、体が動かない。冷たさもどんどん身に沁みてくる。
もはや、生きるか死ぬかの瀬戸際だけど、腕の力だけでなんとか鉄条網からはい出ることに成功したけど、立てないから、川岸に上がれない。まるで、腕力のないワニのように伸びたまま川に浸かっている状態。
さすがに、異常に気が付いた数人に抱えられて水から出ることが出来ましたが、立てない、痛い、苦しい、、、大変な表情だったと思いますが、気が付いたテレビカメラが急いでやってきて、撮影開始。さすが、絵になる男、、悶絶の表情もリアルにのたうち回っているのは、さぞお茶の間に狂戦士のリアルさを提供したことと思います。
TVも一社だけじゃないんだよ、、何社にも悶絶の姿を撮られてしまった。
しかも、あるカメラマンに名前と年齢まで聞かれてしまった。
とほほ、、でも、しばらくしたら収まったので杖を頼りに立ち上がり、杖にすがって狂戦士の道をすすみます。
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