思わぬ太ももの痙攣(練習不足だね)で、最後は完全に歩きながらゴールしたのは昨年のことです。タイムは3時間28分とかで、ほぼ最終ランナー。タイムアウトが3時間半のレースだったのでよっぽど棄権しようかと思ったのですが、なんとかゴール。でも辛いものがありました。ともあれ、それが去年の話。
今回、同じ冠レースを再挑戦するのは初めてとなります。ともかく、昨年の負傷の二の舞にならないように。。。といいながら、前日のSlide the City Kuantanで前の人と激突して脳震盪を起こしてしまいました。もう涙目で、今年は最初から棄権かなあ、、という具合。
ともかく、ランナーズキットを受け取り、、
当日は朝5時集合!真っ暗な中をIMまで行って、レースが始まるまで少し走ってみます。この時点で頭痛や吐き気がするようだったら、即棄権。しかし、なんだかよさそうだったので、レース途中で不調を感じたら即棄権と自分に言い聞かせて参加。
レースに参加するのはたやすいことです。ハーフマラソンでもフルマラソンでも100kmマラソンでも完走できるかどうかはともかく、参加してスタートラインに並ぶのは、どーーってことありません。死に物狂いで走れ!死ぬまで走れ!といわれても平気です。しかし、本当に難しいのは棄権すること。棄権する勇気は、並大抵なものではなく、本当に人生のバックグランドを総動員する「真の勇気」が必要です。私にその勇気があるか聞かれると、本当に難しい(つまり、真の勇気は無いだろう?)。
私が神様にお願いしたのは、よいタイムを出すことでもなく、完走できることでもなく、ただ、「棄権する勇気をお与えください」ということです。
ともかく、スタート地点。去年より参加者は少なめ。スタート位置も去年と違うし、ちょっとさびしい。ガンスタートの直前にドローンが上がり、出発前の緊張を高めてくれます。これだけいろんな大会に出ていると、スタートまでの時間はドローンの舞上がり時間でわかるようになりました。
そして、スタート。いつものとおり、ズルズルと順位を落としましたが、ラップタイムは大体予想通り1キロ7分ぐらい。前回と違い、ガーミン時計があるおかげでスピードを確認しながら走ることができます。私はこのスピード以上出すと最後まで持たないので、このまま維持。でも、5キロ地点で、頭痛が、、、
あ、これは脳震盪の後遺症?それとも、単に頭痛?私は走ると頭痛がすることがあって、これが、その頭痛なのか、脳震盪の頭痛なのか区別がわからない、、ので、スピードを一気に1キロ10分まで落とします。様子をみよう。ここらへんで大勢の人に抜かれてしまったけど、ぜんぜん気にしない。いろいろ体を気にすると、余計に気になるような気もするけど、まあ、気にしないよりはまし。
不思議なことに2キロぐらいゆっくり走ると痛みも取れたのでまた1キロ7分に戻します、、って、疲れてきたので、1キロ8分ぐらい。まあ、こんなもんです。走っていると抜かしているランナーからKaiYuuと励まされます。ああ、<加油>ですね、カイユー!ってこっちも返事するし、たまたま抜かすランナーがいればカイユーって言うし、言うとなんだか元気になってきます。
こうして、ゴールイン。2時間55分。前回を30分も短縮して3時間をきりました。

ひたすら嬉しいです。前日はもう駄目だと涙目だったのでよけいに嬉しいです。
前日に手当てをしてもらった救急車の隊員とゴール後に出会ったので、昨日の怪我のあとだけど参加したことを伝え、また傷口を見てもらいます。そして、一緒に!
さすがに地元のマラソンだけあって、ゴール後にダラダラしていると知ってる人とか友達にもばったり。おーー!参加してたのか!知らなかったよ、、
こうして、ベストコンディションとはいえなかったけど、完走できたし、去年のタイムも短縮できたし、めでたし。帰ります、帰って安静にします。脳震盪を起こしたら安静第一(って、マラソンした後だけど)。
大会受付の人は前日の事故のことは知っていたので、マラソンに参加できなかったら特別に返金するとまで言ってくれてました(Slide the city Kuantanとマラソンは同じ組織が運営しているので)が、ともかく良かった。。。と、思う。
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