前回、マレーシアフィルを見に行ったのは数か月前だったと思う。ピアノコンチェルトで、あんまり弦の活躍がなかったこと、とっても指を酷使する曲でフィルメンバーが倒れるのではないかと思ったこと、そして寒かったこと。寒さで遭難しそうだったこと。をよく覚えてます。有名な、なんとかさんというピアニストのことは全然覚えてないです。
しかし、今回は前から念願だった、バイオリンコンチェルト。バイオリニストは世界的にも有名な、"写真は若いときのだったのね"セルゲイさんです。
バイオリンコンチェルトというと、チゴイネルワイゼンとかチェルダーシュみたいな速弾き自慢のジプシー系が多いのですが(ツタヤのレンタルCDはそればっか)、今回はイタリアのシンフォニーというタイトル。
私は速弾きで「どうだ俺様の指使いは凄いだろう」と見せつけてくれるのは好きじゃない。私のバイオリンの先生曰く、「早く弾くのは慣れればできる。ゆーっくり正確に弾くのは天才の技」というのは本当。どうせ聞くなら、低速正確な音を聞きたいです。
わりと時間的にドンピシャな時間にKLCC到着
ベースは大きいからチューニングは舞台で行ってます。この端の男性は、、、巨人、、
立つと隣の普通サイズの方の頭が大きな方の胸までしかありません。ベースが、チェロのサイズです。すごい、ベースを弾くために生まれたような恵まれた体格ですね。うらやましい、、
前回の冬山遭難の教訓から、今回は寒風吹き荒れる2月のイギリスの野山を歩いた時に着た”遭難知らずジャケット”を着用。すっごく快適でした。やっぱり、教訓を生かせたときの満足感はいいです。そして、
バイオリンといえばこの人、パガニーニ。バイオリニストはセルゲイさん、、、上手い、、上手い、、上手いにも程がある。MPOのメンバーの力量も評判が高いのですが、それを越えるうまさ。
とくに、超長いたった一つの音を、正確無比。全弓2往復半して、しかも全く音の切れ目もない手首の返し。
どうしたら、ああなるのか、さっぱりわからない。まるで手品のような奇跡の音。驚異で腰を抜かしそう。やっぱり世の中には天才と呼ばれるような人はいるのですね。
重音も駆使してるし、話には聞いてたなんとかという奏法で弾いたりしてるし(今練習している「エリーゼのために」には一回だけでてくるやつ。もちろん出来ない)、話に聞いたこともない左手のピチカートも聞いた。
左手のピチカートなんて想像もできなくて、いったいどこから音が出ているのかさっぱりわからなかったけど、コンサートが終わってからウエブで調べて初めてわかった。あるんだね、、こういうことが。
全てが終わって、外にでるとサイン会の列。
サインはもらわなかったけど、いいよね。
しかし、パンフレットの写真は若過ぎない?20年ぐらい前?まあ、いいか、あんまり近くで撮ってはいけないのかもしれない。彼のCDは出ているので、是非買いたい。
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