The Redang Telegraph

2017年02月07日

6500km Christmas Ride 20 戦場にかける橋における現代的過労死

Over work is always bottle neck of Japanese.

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映画「戦場にかける橋」は、もちろんフィクションです。そもそも、原作のピエールブールの小説にしたところでフィクションで、デビットリーン監督は原作をけっこう変えてますので、史実がどうだ、、と言うのは完全に間違っています。、、、、ですが、その本質。つまり、「労働観」というものはピエールブールの捕虜生活や体験が見事に描かれていると言っても良いと思います。

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<あらすじ>

日本人の労働観を見るため、、
あらすじはWikiからとり、所属を本社と支店に変えてあります。

起 <本社の技術力不足>

設計兼現場責任者の三浦中尉の能力不足のため、架橋の基礎地盤が軟弱なのに架橋工事を突貫してはトラブルが続いていた。工事完成予定日の5月12日の翌日には開通式列車が通過するため、絶対に工事完成をしたいプロジェクトマネージャー斎藤大佐。工事遂行のために人海戦術を取るしかないと考え、本社社員(日本人)は部署(階級)にかかわらず全員工事に投入。支店(連合国兵士)にも、部署を問わず工事投入を決定する。工事が予定どおりに完成しなければ、支店全員を殺害して自分も腹を切って死ぬを明言。

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承 <支店の拒否>

支店長ニコルソン大佐は、頑固反対。そもそも、この件で支店に本店のプロマネが勝手に命令する権限もないはずだと拒否。ニコルソンはこんな劣った技術と思想では、人海作戦を行ったところで巻き添えで支店が疲弊したうえに工事完了は不可能と考えていた。ニコルソンには支店を守る義務があり、本店の命令といえど従えない。怒った斎藤はニコルソンを殺すと脅迫し監禁。ただ、斎藤も技術力がないことは理解していたので、エンジニアリング責任者三浦中尉を解任して、斎藤自身がプロジェクト遂行責任者となった。

転 <泣き落とし>

現場を指揮して、さすがの斎藤はこのままでは予定日に工事が完了しないことが理解できた。
そのため、支店の協力を得るため、支店側の要求はすべてのみ、支店からの応援社員には特別休暇を与え、ニコルソンの監禁も解いた。狂喜する支店社員をよそに斎藤は陰で屈辱のむせび泣き。そして、ニコルソンを二人だけの宴会に招待し、斎藤はこれまでの生まれ育ちを切々と語りだした。
なんとなく軟化したニコルソンは工事の指揮権をエンジニアリングを含めすべて支店側にまかせ、本社は口出ししないのなら、工事に参加してもいいと言い、斎藤は了解した。
支店主導のプロジェクトとなり、支店は急に生き生きとする。ニコルソンの部下は、支店が本店の難工事の尻ぬぐいをするのはおかしいのじゃないかというが、ニコルソンは「ここで一発、支店の意地を見せるべき。本店に目にものを見せてやろう」プライドの問題だと意に介さなかった。

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結 <意地の崩壊と名誉>

ニコルソンが指揮をとり、工事は設計から見直され、架橋場所も変更。そのため、工事は振り出しとなり大幅な遅れがでてしまった。本店全員が工事に従事、ニコルソンが意地で反発した支店参加も、支店全員投入の人海戦術となった。なんのことはない、斎藤が言ってたことをニコルソンがやっただけのこと。病院に入院していたものも症状が軽ければ出社させることにした。死傷者が続出したが、なんとか工事は予定日に完成。完成した橋の上で、斎藤とニコルソンは工事完成の感慨にふけり、こんどはニコルソンが自分の生い立ちを語り始めた。そしてニコルソンは支店員をあつめて、支店の意地を賞賛して、支店の名誉の銘板を橋に掲げる。

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<おわり>
本当は戦争中のこと、この橋は連合国によって爆破され、斎藤もニコルソンも戦死する。あとは川に橋から落ちた銘板が浮かび、、あれは何だったんだ、、、と、ニコルソンの部下が独り言をいう、、

うーーん、ありがちかもしれん。
全然、古い話ではない。

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