Deepavali ディーワーリーがヒンドゥー教で一番のお祭りで、この日はラクシュミー女神をお祝いしますが、2番目に大きなお祭り Thaipusam タイプーサムは Murugan (別名 Kartikaya, Skanda)日本名 スカンダをお祭りする日。うーん、なんでヒンドゥーの神様は別名がうじゃうじゃあるのだろう、、ちなみにこの神様は別名が60個ぐらいあるそうです。日本名はスカンダで統一しているようでもありますが、スカンダは仏教に取り入れられ「韋駄天」となっています。戦いの神様。この日は、スカンダと関連付けられている星のスバルが天中(=スカンダの誕生日)するからだそうです。
KLのバトゥケーブの入り口にある世界最大のヒンドゥー神像は、このスカンダのものです(城戸沙織さんではありません)。ちなみに、このスカンダを大々的にお祭りするのはタミール文化圏が多いようです。ヒンドゥー教といっても、そこは多神教の常、いろんな派閥があって主流はシヴァ教。ディーワーリーで祝う女神ラクシュミーは同じヒンドゥー教でも、ヴィシュヌ教の重要な神様で、スカンダはもともとアグニ派だったけれどシヴァ教に取り入れられて、シヴァの次男になってしまいました。スカンダを主神とするKaumaram教という一派もあるそうです。
マレーシアでは、このタイプーサムは幾つかの州の祭日。全国の祭日にはなっていません、だから州によって休みなところもある、、、ここ、バトゥケーブのあるKL特別区は祭日。前の日からたくさんの人がお祭りに来ています。
タイプーサムというと、口やいろんなところに針を刺したり、フックをかけたりする奇祭、、という情報がネットの日本語では飛び交っています。もちろん、そういう人もいるけど、そんなのパーセントにしたら1%以下。普通のヒンドゥー教徒の人は家の近くの寺院でタイプーサムを祝います。みんながみんな、KLのバトゥケーブに来るわけじゃない。それに、基本、「体に針だの、、」というのは忘れてもらっても全然構いません。そういうことをする人もいるというレベルです。派手で目をひくけど、、
タイプーサムは準備と奉納行為Kavadiで成り立ていて、準備は48日前から始まります。
準備の中には、剃髪する、斎戒、精進料理、水浴、床に寝る、継続的な祈り、、が含まれ、Kavadiには参道をミルクポットを持って歩く、、また、皮膚や舌を串刺しにするKavadi Attamなどがあります。
絶対に見落としてはならないKavadiが、Paal Kudam ミルクポットです。タイプーサムの見どころとしてはミルクポットのお祭りだ、、というのは、まだ正解に近いと思う。
入口近くで頭を丸めた人たち、
もちろん有髪の人もいるし、女性でも剃っている人もいる。ひとそれぞれ。
頭にPaal Kudamを乗せ、誇らしげに歩いて階段を上ります。
バトゥケーブの階段は長い。しかし、ほとんど人にとってはどってことない。私にとってもどってことない。高さと踏み面が一定しているので登りやすい。ただ、急なので下りは要注意、手すりに捕まった方が安全な下りです。
上にはPaal Kudamを納めるところがあって、本堂も賑わってます。鍾乳洞になっている関係か、洞窟内はけっこう床面が濡れて滑りやすい。
上では観光客がいろいろ見てる、、何を見ているのかと思ったら、、サルを見てた。サルが5−6匹。じっとみてる人、写真に撮る人。サル、、、そんなもん、パハン州に来れば「毎日、大量に、嫌になるぐらい、見れるのに」。サルが珍しいのか?猿が???パハン州にいらっしゃい!そんなに、猿が見たければ、もう、こんなもんじゃない!!というほど見れるよ。
こちらKavadiもポピュラーです。
黄色の服、剃った頭に黄色の粉(sandalwood + Kumkumam)。ミルクポット。スカンダと孔雀。ヒンドゥー教の善男善女が大勢。これがタイプーサムです。
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