本来であれば、赤のルートで楽勝帰れるはずだったのが、結局は青のルートとなったのは、国境の川、Golok川(マレーシア側呼称Kolok川)の氾濫。

ほとんどの旅行者は魔都ハジャイから西側ルートでマレーシアに入国するのに、私は東側ルートで入国するのは、あまり深い意味はなく単に家に近いからです。見てのとおり赤い線と青い線だと赤い線の方が近い。じゃあ、ほかの人だって東側ルートで入る人がいるのじゃないか?と思う人も多いと思いますが、、、えーっと、こっちは、爆弾テロが以前にあったりして危険と言われているからです。
この地には普通に平和な人たちが住んでますが、現状に不満な人がわずかにいるわけです。この人達は、タイ深南部3県の独立か、マレーシアへの帰属を目指してます(か、あるいは単なる不平不満か。タイに逆らいたいだけか)。理由は、、、、昔このあたりにパタニ王国という滅亡した王国があったのです。赤で囲ったところがパタニ王国の故地。アユタヤ王朝に滅ぼされたのですが、その後もなんども再興の反乱があったりして、タイ側としては非常に厄介な土地となりました。

そのあと近代になってタイとイギリスが国境を決めたのですが、それが緑の線。見事にパタニ王国の故地が分割されてしまいました。もともとパタニ王国はマレー系の王国だったのでマレーシアに編入されたほうが良かったのですが、タイ側に残された黄色で塗ったところが、現在に至る独立テロの起こっている場所。
、、、、、で、何が言いたいかというと、この黄色のところでは、携帯電話を利用したリモート爆弾を恐れて、外国とこの地域以外の携帯電話の通話とローミングサービスが禁止となっているということ。つまり、道に迷ってもグーグル地図は出てこない。
もちろん、それは知っているのでローミングに拠らない普通のGPSを装備しているのすが、しまった、タイの地図を更新するのを忘れて2年前の地図。。。。。それで、、、間が悪いことが重なるものでBukit Bunga国境の近くまできたものの、道路が遮断されて迂回路がわからなくなってしまいました。大回りして新しいルート選択をめざすのですが、結局、やっぱり遮断されているところに戻ってしまう。ふーーー、
それで入国したときのBukit Bunga国境(とっても小さくて普通誰も通らない)ではなく、その近くにある東側で大きな国境をめざします。こっちは、GPSが無くても、行先表示看板だけでいけます。もう、どうでもいいからマレーシアに入りたい、疲れた、寒い、ずぶ濡れはうんざり、屋根があって、乾いた場所に行きたい、、、
もう、写真を撮る元気もないし、そもそも、そんな余裕もない。
そして、やっと着いた大きな国境。ここまでだいたい600キロぐらい走っているのかなあ、、もう、今日中に家に着くのはあきらめた。マレーシアに入ったら、すぐコタバルの街。どっかのホテルに早くチェックインしたい。
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