
マレーシアに入国したものの、そのまま「後ろ向けー後ろ」ということで、マレーシア出国の手続き。その間、約3分。入管のおじさんに、「こーなってるんだったら、なんで今はいっちゃいかん」と言ってくれなかったのか、、と、いいたかった。が、今更言ってもしかたない。ここは、早く立ち去りたいだけ。
この後の行動は全く予定してなかった。まさか洪水で前に進めないとは思ってなかったし、わかってたら最初から来ない。可能性としては、ともかくタイ側にでて、この国境のところでホテルを探す。しかし、狭い川の右岸が決壊してたら、左岸だって時間の問題な気がする。なるべく、ここから遠ざかりたい。
じゃあ、魔都ハジャイまで戻って、ホテルに泊まる。たしかに、ハジャイはタイでも指折りの大都会。何とでもなりそうな気がするけど、また洪水で冠水している道を通って何百キロから引き返すのかああ、、気が重い。だいたい、あの冠水があのままとも限らない。結局、可能性としては最初行く予定だった、Bukit Bunga国境を目指すことにしました。
ちなみに、地図の青の矢印が、今いるRantau Panjang国境。そして赤の矢印がBukit Bunga国境。距離は短いが、、、GPSがちゃんと動くのか?来るときはダメでも、今度は行けるのか?、、っというか、あっちも洪水じゃないのか?同じGolok川に面して、こっちは洪水、あっちは平気という訳でもないだろう。
マレーシアの入管のおじさんに、「Bukit Bunga国境は平気なのか、水は来てないのか」と聞くと、まだあっちは決壊してないとのこと、、このおじさんの言うことを信じて、Bkt Bungaを目指しましょう。
こうして、また、タイの入管で入国カード書いて渡すと「宿泊地はどこ?」と聞かれたのですが、それは私が知りたいこと。ともかく、Bkt Bunga国境を目指すので泊まらない、タイは日帰りの予定。。というか、早く出たい。
こうして、タイに再入国して、GPSを信じて隣の国境を目指します、、、が、タイ側国境をでたら、もう越流が始まってた。来るときは水はなかったのに、マレーシア側に行ったり入出国手続きしている間に、水かさが増えて、タイ側も水浸し、、が、まだ浅い冠水程度、、もう、洪水と競争。バイクが逃げるのが早いか、水が追っかけてくるのが早いか。もちろん、ここらへんは、全然写真がない、、というか、雨が降ってるのでカメラを取り出す気力もない。
地図の緑のルートを南下して次の国境をめざすも、この道路自体が川に沿っているので、もはや冠水だらけ。そして、もう、これはダメだ、、、と思った深い冠水が目の前に。越流。川の水が堤防を越えてるどんどん道路に流れ込んでいるので、、流れが強い。単なる冠水ならともかく、濁流の冠水。白い泡を立てながら道路を横切って流れている。もはやこれまでか、、と、おもったら地元民のちっちゃなバイクが濁流に乗り入れた。ちゃんと進んで向こうまでたどり着いた。すごい、、やるなあ。
引き返しても、さっきの様子じゃ、どうせ越流か決壊しているだろうし、むしろ、目の前のをなんとかしたほうがよさそう。こうして、濁流にバイクで入る、、、が、小さなバイクなら行けるが、大きなバイクはいけないという、、ものがあることに2秒で気が付いた。
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