上の写真はプーケットではありません。マレーシアのテンゴル島です。
でも、何も言わずに、、「これプーケットの写真」というと、ほとんど人は、そんなもんだろうなあ。と思うはず。タイのプーケットとマレーシアのビーチについて考えてみました。
基本自然に大きな違いはありません。日照時間から言うと南に位置するマレーシアのほうが年中をつうじて日照時間は心持ち長いし、気温も、、暑い、、。日光と暑さを求めるバカンス客であれば、自然科学的見地からはマレーシアのほうがお勧めです。Wikiには、プーケットは風光明媚とありますが、じゃあマレーシアは風光明媚じゃないのか?というと、怒られてしまいます。
でも、圧倒的にプーケットのほうが知名度はあるし、人気はある。マレーシアからもプーケットに行く人多数。そう、最大の差は、知名度の差。プーケットというブランド。プーケットに行くとは、そういう「ブランドの買い物」だということです。
下の写真は、今回行ったポートディクソンのビーチ。写真ではわかりませんが首都から近いビーチなので、家族連れ中心の観光客であふれてます。主な客層はマレーシア人。
プーケットのパトンビーチは下の写真。タイの人はほとんどいなくて、欧米系がほとんど。家族連れも少なくないですが、主流は若いカップルやグループ客のようです。
そう、、、何が違うって、人が違う。人数の多さじゃないよ、、人数は場所により、時間により、全然違うからあんまり比較になりません。
たとえば、プーケットでも人の少ないところもあるし、
朝だと人は少ないし、
結局は、誰が来てるか、、そこの国民か外国人か?
プーケットのビーチは、日本で騒がれているIR統合型リゾートのカジノが無いバージョンというとわかりやすいかも。もともと、外貨獲得のため外国人を念頭において観光客を誘致するようにしているので、タイの中では英語が通じやすいし、欧米人もライフスタイルをほとんど変えることなく楽しめます。半裸でプーケットの海岸を歩いていても、違和感はありませんが、それがタイの他の場所だとおおごとです。江の島の海の家の恰好で、新宿を歩く違和感があります。
日本人のドイツ駐在員の悩みの一つが「日照時間の少なさ」。イギリスなんて北海道どころかカムチャッカ半島と同じ緯度にあって、年間の日照時間の少なさは、、気が滅入るばかり。だから、南の島で半裸で過ごしたい!という気持ちはよくわかります。プーケットはそういった解答の一つだから、その望みをかなえるべく日夜努力しているというところでしょう。
でも日光だけならマレーシアのほうが余っているのに、、?なんでタイなの、なんでプーケットなの?
もちろん、それは「お酒」「女遊び」です。世界中の、、遊びと言えば「お酒」「ディスコ」「風俗」という、最近のトレンド(たとえばエコツーリング)とは縁がない、昔ながらの楽しみが好きという層にはこれがないと話になりません。
プーケットとポートディクソンの違い。それは、宣伝の差、商売の差、力の入れようの差、、と、言ってもいいかもしれません。
ちなみに、タイの人は物価が高くて、これといって取り柄のないプーケットには観光に行かないようです。まあ、外国人相手の場所だからといえば、それまでかもしれませんが。そもそも、南国の人達は日光に飢えてませんから、ビーチに対する思い入れも全然欧米人とは別物。むしろ、暑くて肌の敵。ビーチは昼過ぎか日が沈むころから行くのが普通です。
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