The Redang Telegraph

2017年08月09日

My town in August 2017 窓からの街

Night view from my bed room.

IMG_0610.JPG

マレーシアに来て、3年と9ヶ月。まだ短いような気もするし、けっこう居るような気もします。20代の頃、ほとんど同じ期間をエジプトで過ごしましたが、それに比べたらなんだか変化のない、刺激の少ない、体力消耗の少ない、楽に感じる生活なのは何故だろう?

エジプトでは猛烈にエネルギーが吸い取られる生活で、「あ、今日は元気がなくて、戦えないので、外にでるのはやめよう」というぐらいでした。家を一歩でたら、気合をいれないと歩けない。いまのマレーシアは、スムースに何事も行く(ような気がする)のは、武道の達人のように最小のエネルギーでひらりと身をかわせるようになったのか?時代がすすみ周囲の教育教養レベルが上がったからなのか?それとも穏やかなマレーシアだからなのか良く分かりません。或いは、齢を重ねて人間が丸くなったのか(物理的じゃなくて)。

もういちどエジプトに行くと、良く分かるのだろうけど、、どうなんだろう。エジプトが昔のままだったら、それはそれで大変だし、急にお利口な行儀の良い国になっていたら幻滅するだろうし(いや、それが正解なんだけど)。

その昔、アラビアのロレンスと呼ばれた、T.E.ロレンスはマスコミによって急に有名人になってしまい、違和感を感じる生活に、何もかもみんな嫌になって、ふと、若い頃スエズ運河の掘削で体力と若さのすべてを捧げた日々が懐かしくなりました。いわゆる、ありがちかもしれないけど「昔は良かった」です。それで、スエズに行けば、厭世感が抜けて若き日の活力がよみがえるのではないか?、、と考えて、エジプトに舞い戻ったそうです。が、スエズに立っても、、昔の活力はよみがえらず、鬱々とした日々だったそうです。

私も若いときのバカみたいな元気さって、どこに行ったのだろうと思うことがあります。
でも、ロレンスと同じく、喧騒とエネルギーのエジプトに戻っても、疲れて戻ってくるだけだろうなあ。

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