マレーシアの珈琲道。。。ってあるのかどうか知りませんが、微妙な習慣があります。ここでは主にマレーシアの誇る、ホワイトコーヒー。
まずは、スプーンを置く。しかも、なぜか取っ手に柄が入っている。これは、たまたまじゃなくて、いろんなところで目にします。お作法かといえば、微妙。
スプーンがこんな妙なところに入っているのは、きっとソーサーが溢れたコーヒーで濡れているからでしょう。
なぜソーサーにコーヒーが溜まっているかというと、マレーシア珈琲道の特徴の一つ、、なみなみと注ぐ!に由来しています。
正確に言うと、なみなみと注いで、しかも溢れるほど注いでいる、、つーか、わざと溢れさせるというのが、お客をもてなす大切なプロトコールだからです(たぶん)。溢れてソーサーにこぼすのは、普通の珈琲店でも良く見かけます。雑だからじゃないです、
これが、おもてなしの心です。
だから、コーヒーを受け取った時に、げー、、コーヒーがこぼれてる、、なんて思うのは、思うほうが邪道で、「わあーい、いっぱい入れてもらった」と喜ぶのが正解!
珈琲の細かいグラインドの粉がコーヒーと一緒に縁から溢れて、カップの側面を汚しているのは、「このコーヒーはあなたのために特別に入れました。召し上がれ!」という愛情がこもっているのです。
ぜひ、マレーシアでコーヒーをどうぞ。ただし、イタリアーンな、コーヒーはそんなことないです。ふつーに、注がれていますので、お試しはマレーシア風コーヒーです。
●