The Redang Telegraph

2017年08月22日

三浦瑠麗の大嘘 1

いつもながら周回遅れですが、東京新聞に掲載された三浦氏の発言が話題になってるので読んだところ、、唖然とした、、こんなので東京大学の講師が務まるのか?本当に?何か、ウケを狙って滑った漫才ではないのか?さすが東京新聞、、三浦氏の浅学を非難するより実際に本人の口で語らせることで暴露を狙ったのでしょう。たぶん。

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つっこみどころが満載すぎ。一行毎につっこんでも仕方ないので、みんながどこに突っ込んでいるかネットでさらっと見たところ<人権を抑圧したのは2年ほどでした>というあたりでした。これに対して人権の抑圧はずっと以前から行われているという反論も目立ちました。でも、私に言わせると別に国家総動員法のあるなしに関わらず、人権は抑圧されつづけたし、今だって人権軽視は根強い人気があります。相模原の保護施設で大変な悲劇を起こした犯人は、自分の行動は政府に認められると本能的に人権軽視の臭いを嗅ぎ取ったぐらいです。だから、三浦氏の発言の人権云々の話で反論しても、しかたない。人権軽視はこの国のお家芸です。

私が突っ込みたいのは、ここ。
「(前略)1943年〜45年のせいぜい2年ほどでした。それ以前は経済的に比較的恵まれ、いまよりも世界的な広い視野を持った人を生み出せる、ある種の豊かな国家だったと考えています(後略)」

人権抑圧は曖昧な部分も多い(抑圧を明確にするバカもいないので)けれど、経済的ならいくらでも指標もあるし、社会情勢から考察することもできます。そもそも「それ以前」というのは?1943年の前ですが、どれぐらい前のことでしょう?ざっと20年ぐらい前から見ていけばまず間違いないでしょう。まさか、「それ以前というのは平安時代のことです」とか「それ以前というのは縄文時代のことです」とは言わないでしょうが、この三浦氏ははっきり言わないで曖昧なまま話をすすめていき、反論されたときに逃げる余地を作るのが好きなようです。

ざっくり「それ以前」を20年前とした場合、1923年ですね、ここから「それ」こと1943年までを見ていきましょう。まず起点の1923年の9月1日には関東大震災が起こっています。誰もが知っているとおり、「当時の日本銀行の推計で45.7億円の損害が出た。当時の国家予算が15億円、またGNPは150億円であったことを見ても、甚大な被害であることがわかる。」(Wikiの震災手形から引用)
「それ以前」は関東大震災で始まり未曾有の打撃をうけ、この時の震災手形の処理のまずさから昭和金融恐慌が生まれてますが、それはもうちょっと先(とはいっても「それ以前」の1927年)の話。その前の第一次世界大戦で日本では成金が続出。「作れば売れると大量にモノを作った」のが戦争終結で大量在庫と化し大変な不況があり、そこから続けての関東大震災。ちなみに2011年の東北地方太平洋沖地震から6年経った今も経済は変調ですが、首都を直撃した関東大震災の影響は延々と続きます。

1925年はアメリカで排日条項を含む移民法ができました。世界の視野はせばまります。1927年は昭和金融恐慌の年。小学生でも習う銀行倒産、取り付け騒ぎ、、そしてそのまま運命の1929年のウォール街大暴落から端を発した、、世界恐慌。関東大震災から6年、昭和金融恐慌から2年が過ぎたばかりで経済的体力が尽きかけていた日本を襲ったとどめの一撃です。翌年、主要輸出品だった生糸の生産で生計を立てていた多くの農村が世界恐慌のあおりをうけて没落、この翌年1931年は昭和農業恐慌と名づけられた大冷害が襲い、さらにその2年後に昭和三陸津波(1933年)です。食事に事欠き、女児の身売りが続出、小作争議続出。経済的に昭和の苦しい時代の一つの頂点です。

ここまでは、三浦氏のいう「(前略)1943年〜45年のせいぜい2年ほどでした。それ以前は経済的に比較的恵まれ、いまよりも世界的な広い視野を持った人を生み出せる、ある種の豊かな国家だったと考えています(後略)」の「それ以前」20年間の最初の10年。誰がどうみても、経済的に比較的恵まれているとは思わないでしょう。関東大震災、昭和金融恐慌、世界恐慌、昭和農業恐慌、昭和三陸津波、これが1923年から1933年の10年間にひしめきあっています。豊かな国家?調べれば3分でわかる嘘を平気で言うのが信じられない。それが東大で講師なら、大学の実力も地に落ちたものです。

金融恐慌では資本家が、農業恐慌では農民が、世界恐慌では万遍なく資本家から農民まですべてを含んで経済的どん底に突き落としました。

そして次の10年。

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