The Redang Telegraph

2017年10月03日

Motorcycle Wreck 1 途方にくれる、道路の端

Motorcycle wreck on the country road. Getting dark.

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日本に一時帰国してたり、いろんなことがあったりで、マレーシアのバイクには1か月ぐらい乗ってません(まあ、日本のバイクには1年ぐらい乗ってなかったのだけど)。さっそく乗らないと、腕がムズムズしてきます。

そして天気の良いお昼。全部で100キロぐらい、ぐるっとそこらへんを周ってこよう。日本で買ったアクセサリーとかも試したいし。

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最初の半分は高速道路でさっくりと飛ばし、快調。マレーシアはずっと雨がちな天気だったけれど、この日は良い感じに雲がでてる晴れ。暑くもなく、まさにバイク日和。折り返してからは一般道の田舎道をちんたらと風景を楽しみながらゆーっくり走ります。

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眺めの良い場所があったので、バイクを止めて、エンジンも切って、すこし歩いて写真を撮って、「マレーシアって、茶色と緑のコントラストが綺麗だよねえ」とか思って、バイクに戻って来る。そして出発と思いきや?エンジンがかからない。わあ、オーバーヒートだ。

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電気は点くし、セルは回るし、やっぱりオーバーヒートだろう。すこし、冷やすか、、。なんでオーバーヒーとだと思ったかと言うと、前にもオーバーヒートで止まったことあるし、今回は日本から持ってきたアクセサリーを(これを着ければ完璧だ、、)とか思ってとりつけたりしたので、たぶん、そのせいだろう。なんのアクセサリーだかは今となってはただ恥ずかしいだけなので、非公開。

しかし、そろそろ冷えた時間なのに再稼働しない、、どころか、セル音がだんだん小さくなっていき、最後にはセル音が止まってしまった。あああああ!バッテリーかあ!わからん、エンジンオイルは交換しようと思って、でも、そのまんまだったから、これも原因に違いない。でも、バッテリーが無いのは如実に事実。ただ、ガソリンが満タンにあるのが、もの悲しい。ふつう、こういうのって、ガス欠だろう?

しかたない、、ふと見渡すと、釣りに来たバイクのお兄ちゃんが二人、、というか1台のバイクに二人乗り。

私「わあ、助けてほしいんだけど」
兄「どうしたんです?」
私「バッテリーが上がったんだけど、近くのガソリンスタンドに行きたいんだ」
兄「ガソリンスタンド、、10キロ先だよ」
私「え!(押して歩くような距離じゃないよなあ)、ねえ押してもらえる?」

図々しいような気もするけど、こんな田舎道にいても好転する要素は何一つないし、グズグズしていると日が暮れて、ますます状況が悪化するだけ。まだ日暮れまでに時間がある今、さっさと人の好意にすがるのが一番。というか、それ以外の選択肢は無い。

バイクのお兄ちゃんは、、とてつもなく善人でした。私はいままでマレーシア人の悪口を言った気はしないけど、もし言ってたらすべて撤回します。マレーシアの悪いところを言ったことがあるかもしれません、が、それも全て撤回します。ノーヘルで釣り竿を持ってきた近くの兄ちゃん、、ありがとう。

バイクでバイクを押すのはマレーシアではよく見かける風景です。私も良く見かけては、「ガス欠なんてみっともない、ちゃんとガソリンぐらい入れてないとみっともない」とか思ったものですが、それもすべて撤回したい。ガス欠じゃなくて、バッテリー上がりということだってあるのです。

ノーヘル兄ちゃんは、家にヘルメットを取りに戻って、ついでに釣り竿と友達を置いてきて、戻ってきてくれました。そして、バイクを押す、、、下の写真はウエブで探してきた資料です。

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上の写真と違い、私のバイクはハーレーダビッドソン。大きい上に超重たいです。
彼のバイクは125ccで私のバイクは1200cc。なんと10倍の排気量の差があるし、重さだって5倍はあると思う。田舎のなだらかな坂道の登り、、もう、彼のバイクは悲鳴をあげ、押している足だって痛そう。そう思ったところで、通りすがりの別のバイクのお兄ちゃんが来て、釣り兄ちゃんと交代して押し始めてくれました。なんといっても10キロの距離、、釣り兄ちゃんと通りすがり兄ちゃんの2人が代わる代わる押してくれて、そして最寄りのガソリンスタンドに無事到着。

ありがとう、、、少ないけど、、といってお金を渡そうとしても、頑として受け取りません。彼の楽しい友達との釣りの時間を潰してしまって、、なんと申し訳ないことか。神様、、この善人のお兄ちゃんたちに祝福を賜れますように。人の情けが身に沁みます、、ちょっと泣ける。

そして、、

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