マラッカの世界遺産の中心は、オランダ広場にあるクライストチャーチ。宗派は聖公会です。聖公会といえば、カトリックとプロテスタントの中間ぐらいの微妙な立ち位置で知られています。
もちろんクリスマスだし、せっかくここにいるのだし、クライストチャーチでのクリスマスミサを、やっぱり見たいよね。
ミサは早朝。といっても、イスラームの朝のお祈りほど早朝じゃなく、明るくなって朝ごはんを食べてから行けるぐらいの時間はあります。
時間になると善人善女が集まり、、、しばらくすると鐘の係りの人が、長いロープを引っ張ってガランガランならします。鐘は1698年の銘があるものの、もともとは教会用じゃなかったかもしれない、、っていう話。
クリスマスとはいえ、教会にはデコレーション類はほとんどなく質素。建物の外には何も飾りはなくて、祭壇の近くにツリーやリースがちょこっとあるぐらい。
本当に目立たない。それに引き換え、教会の外はクリスマスツリーが林立して、サンタさん帽子が列をなして、クリスマスソングが流れに流れて、赤と緑のクリスマスカラーの氾濫で、クリスマスムード一色。
教会だけが?クリスマスムードが漂ってない!
という、、、、ありがちな宗教行事。そんなんでいいんかい?クリスマスは商売のためにあるんじゃないんだよ、、と突っ込みをいれたくなるところですが、みんなが幸せな気持ちになるのがクリスマス。物欲を満たすのも、また幸せの一形態でしょう。
主教のかたは、きれいな僧服をきてました。ユニークで聖公会風というのかもしれないけど、正教風って感じもする。まあ、周りのクリスマス商戦の派手さからみたら、どってことない質素さです。
写真をとったのは12月24日でクリスマスのミサじゃなくて、「クリスマスの前の日が日曜日だったので、日曜日のミサ」なのですが、25日のクリスマスミサも同じでした。連続して2日もミサかよ、、という主教の声は聞こえません。もちろん。
メリークリスマス。
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