
記念撮影も終わったし、雨も降ってるし、こりゃ、さっさと出発しないとすぐに真っ暗になって道が見えなくなるぞ。。。と思ったとき、入り口のほうから若い人がやってきた、、話しかけてくるのだけどインドネシア語、、、うーん、わからん。
雰囲気的に、「もう、公園の営業時間は終わってるので、そろそろ出てくれるとうれしい」みたいな感じだと思ったので、OK、すぐに出るからちょっと待っててね、、とか言ってバイクに跨がろうとしたら、その彼がどこかに電話してた、、そして、電話に出るように促されると流暢な英語で、、
「バイカーだよね、赤道越えの証明書を無料で発行しているんだけど私のところまで来ない?」
え!公園から出て行けと全然違うじゃないか、まあ、私の推論力なんてこんな程度。
ところで、、、えーと、彼のところとはいったいどこ?というと傍にいる彼が連れてきてくれるということ。証明書なんて聞いたことなかったけど、、どうしよう。雨も降ってるし先を急ぐ気もするけど、、、
しかーし、、、、もちろん、面白そうなことにひかれる好奇心には勝てません。さっそく、隣の彼の後にしたがってバイクでいくと、入り口の目の前の家につれていかれました。入口で迎え入れてくれたのは電話で話をしてくれたヘンドラさん、地元のバイカーのキャップテンです。案内されて2回に上ると、私の前に赤道越えしたグループの人達がいて、みんなでお茶してました。ここから、ちょうど私が記念撮影していた場所が丸見え。きっと、お茶していたら「こんな遅い時間に到着した赤道越えバイカーがいるよ!ちょっと呼んで来よう」ということになったのだと思います。

赤道越え証明書をその場で書いてもらって、証明番号が5089番。これまでに、ヨーロッパ人とかオーストラリア人とかのバイカーはいたけれど、日本人は初めてだよ、おめでとう!と言われて、すごくうれしい。そっか、日本人バイカーは初めてなんだね、、、日本人初!というのはなんだか偉くなった気分。これで、2日かけて道なき道をやってきた甲斐もあろうというものです。
他のバイカーは、ジャカルタからアチェまで行く途中のジャカルタ人たち。面白いことに、グループじゃなくて、それぞれ数名ずつのほぼ単独行の人達。でも、目的地は一緒らしい。まあ、休暇だし、そういうこともあるよね。みんな、ここで寛ぐらしいです。ヘンドラさんから、ここで今晩みんなと一緒にユックリしない?それとも、ヘンドラさんの自宅に泊まる?と言ってくれました。

それもいいけど、今日の目的地のブキティンギはあと50キロぐらいだし、ホテルは予約してないけど、前日があんまりゆっくり寝られなかったので、今日はホテルでゆっくりしたい気分があったので、お誘いを断ってブキティンギに向かいました。
結論から言うと、ブキティンギのホテルは満室。残り1室もなかったけれど、たまたまホームスティをみつけたので通常価格の4倍の値段で一晩をすごしました。ああ、ヘンドラさんの勧めに従ってボンジョルに居てもよかった、、、と思ったけど、まあ、私はその時々の決断を後悔しないことにしてるので、これでいいです。
ちゃんとベッドもあったし、ホームスティの人達も親切だったし、当日がお祭りでホテルが満室なのに、知らずに来た自分が浅はかだったし(いや、確かにヘンドラさんはホテルは満室じゃないか?と言ってた。だからうちに来ないかって誘ってくれたんだ)、まあいいや。通常価格より高いのはお祭りだからしかたない。
人によっては、ぼられたと思うかもしれないけど私はそうは思いません。第一、旅行者なんだもん、ぼられるのが嫌なら、旅行なんてしないこと。お金は天下の周りものだし、どってことないです。お金をだして清潔な浴室付きのベッドがあったなんて、むしろ神様に感謝したいぐらい。しかも乾いてるし。
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