ここの養蜂家のご主人、Hajj Mie ハッジ ミーさんです。入口にはアズミと名前が書いてあったので、ミーさんとは愛称なのでしょう。いきなり現れたへんな人(それは私)を暖かく出迎えてくれました。Kelulutハリナシミツバチ(以下、針無し君)見たい?もちろん見たいとも!
まあ、こちらに来て、、
がさっと開ける、雨よけのトタン板の下には箱があって、それにビニルが外から見えるようにテープで留めて合って、、ビニルを一気に剥ぐ!
ムワーっとまるで雲のように舞い上がる、針無し君の群れ、、
ミーさんが、逃げろ!と声かけ、、もちろん、その前にもちろん逃げ出したとも。というか、箱開ける前に、取りあえず逃げとけ、、と言って欲しい。あそこまで行っとけば大丈夫だとか。もしかしたら、箱を開ける瞬間をぜひ見たいだろうという親切心だったのかもしれないけど、、全然針無し君とはどういうものか知らないから心の準備もできてないし、ひたすら驚いた。まさか、、ハチが雲みたいに湧き上がって体を包み込もうとは想像もしてなかった。というか、養蜂家の人がそんなシーンを訪問者に体験されてくれるとは思っても無かった。
農研の天野さん(論文を書いた人)の論文には、針無し君は安全(針無しだから)とあったので耐える。ミーさんは、「さあ、花の傍に来るんだ!針無し君が花の方に行ってくれるよ」
なるほど、巣箱の近くは花畑になっている。ミーさんによると、これらは体に良いハーブばかりなんだよ、香りと健康と味の良さが決めてっていうことです。それはともかく、私は体が硬直したまま。動くとハチがさらにまとわりつきそうだし、、、
ハリがないから痛くないかって?痛いよ、針じゃないけどなんか噛むのかなあチクチクして痛い。針無し君の名前に騙されてはいけない。ミツバチほど狂暴ではないけど、なんか痛い。でも、養蜂家を目の前にして蚊のように叩き潰すことはできない。つい数分前にであったばかりの人の持ち物(たぶん)を潰したら怒られるかもしれない、、、硬直して、、「ほら、あっちの花のほうが甘いぞ、、あっちいけ」と心で念じるばかり。
天野さんの論文には「刺針は退化しており」とあるので全然ない訳でもないのか?まあ、最初のショックが過ぎれば、刺された感はなく、痛さもそれほどでもないことが分かったので、なんとかOK.
まだ、ハチがまとわりついているのに、ミーさん、「さあ、巣を見に行こう」
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