巨大な滝、、というと大瀑布をいうイメージですが、ここの滝はちょっと違う。もちろん、モンスーンの激しい時期は洪水だってあるぐらいだから水量も違うのだろうけど、、、え、水量。
落ちてくる水量はけっこうあります。少なくとも滝の一番上のところは、、、ここから、遥か彼方の滝つぼまでの数百メートルの絶壁をただ落ちる。岩肌にそって水が落ちるのじゃなくてハングアウトになっているので、岩に接触せず、そのまま落ちる。雨みたいなもんです。
そして、それが途中で摩擦と抵抗で、雨の粒子が割れて小さくなって、小さくなって、
さいごは霧となって水はもう見えません。霧が降り注ぐ滝。しずか、、滝つぼをジャブジャブ歩いて、滝の真下に立っても雨程度の音しか聞こえません。もちろん、痛くないし、どころか、水を感じない。体が霧で濡れていく感じ。
こんなことちょっとないと思う。
滝の真下までいったら、ちょうどピックアップの運転手のオジサンがいて、
「この滝はね、後ろから上を仰いでみると最高なんだよ」
見こしの滝?見返りの滝?仰ぎ越しの滝、、すごい。こういう見方ってあるのか、、しかも、オジサンの言う通り、後ろから仰いでみた方が全然綺麗、全然迫力、全然、、えーっと、なんというか、ありえん美しさ。
しばらく、滝に打たれて(というか濡れて)、、ギャラリーのいるあたりまで戻ります。
冷たかった、、、とても泳ぐどころの騒ぎじゃない、そーっと歩いたって身を切りそうなほど冷たい水。
それに、滝つぼの周りは霧が漂う、、マイナスイオン抜群(当社比)のエリア、、、
しかも巨大な滝なのに、水音がしない!これは特筆すべきだと思うけど、落ちる水が霧になってるから、真下からちょっと離れた滝つぼの周りではもう水音がしないのです。しーんと静まり返った巨大な滝(でも、観光客はうるさい)。こんど、時間をずらして、一人で見に来よう。テントもって。
虹?ああ、そういうのもあったね。でも、すごいのは瀧だよ、、、レインボーフォールという名前に騙されて滝のことを考えなかった自分が浅はかだった。帰りはもう、滝のことばっかり。
また来ます。テント担いで。
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