2年ぐらい前に買った本を先週取り出したら、いきなりカバーで考え込んでしまった。
小池さん、分かってるじゃないか、、なのに、まったく自分が言った通りの失敗をしてしまった。
だから?どうなの?
どうやったら失敗するのかというのは大概の人は知ってるんじゃないかと思う。例えば、振り込め詐欺が最初に知られて14年ぐらいたったいま、世の中で振り込め詐欺を知らない人はいない、、にもかかわらず、、振り込め詐欺の被害総額は昨年で390億円。件数にして2万件弱。そして特筆すべきは「被害に遭った人、全員が振り込め詐欺を知っていた」ということ。小池さんと一緒、、失敗とはどういうものがあるか知っているという知識は、失敗しないという結果と結びつかない、、あるいは、知識と現実は「全然関係ない」といってもいいぐらい。
だから失敗するときは、知識で失敗するのではなく、その人の習慣で失敗する。突発事態であればなおさら考える時間がないから、以前のアクションを再現しようとする。それが結果として成功したか失敗したか、、と考えるのではなく、それは以前にやったか、やらなかった、、という選択肢。そして、以前にとったアクションを自然に選ぶものです。
失敗したくなかったら、まず考えて失敗への道を探る。たとえば、小池さん推薦の「失敗の本質」はとても良い本だと思う。けれどそれだけでは、いざ!というときに何も役に立たないのは小池さんが証明してみせたとおり。ここから先はこの本にも載ってないけど「知識から習慣に移すこと」。
だから、知識は必ず行動で何度も訓練しなければならないです。避難訓練をやるというのは、火事や地震のときにどうするか?という知識だけでは意味がない、ともかく体で覚えるしかない!というのを体現したもの。
行動を伴わない夢は忘れやすく、漢字の書き取りのように何度も繰り返したものは忘れないし、いざ!というときに無意識に行動できる。
だから、失敗の本質というものを知ったら、どういう失敗があるか現実に考えてみて、シミュレーションして、あるいは実際に対応するために体を動かして、何度でも、何度でも、いや毎日。まるで歯を磨くことが習慣で、そうしないと気持ちが悪い、、といういうようになるまで繰り返して対応しないとうまくいかないものです。
練習や訓練というのは、もともとそういうもの。頭が真っ白になって何も考えられないというときに、体が勝手に動くということを作らないと難しいことだと思う。そんなの無理だよ、、と思う人がいれば、一度習慣になってしまえば、どうってことないよ、、と言いたい。まあ、そんなに言うほど自分ができてないという事実があるので、とうてい人には偉そうなことはいえないけど、、
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