ネットにはいわゆる「ライター」って呼ばれる人達の書いた記事の中には、一見もっともそうな、実はウエブ上の文章をつなぎ合わせただけのチープなものが一杯。去年だか一昨年だか社会問題にもなりました。そもそもWikiを多用しているけど、Wikiそのものが間違っていることも多いので、、、、大変。
別にライターのチープな記事に文句をつけたいのでもないし、私のエントリーが大したこと書いていると言いたいわけでもないです(実際、大したことは書いてない)。でも、耳に聞いた程度の情報ではエントリーを書いたことはないです。切り張りの記事もWiki鵜呑みの間違いも、読めばだいたいわかるし、なんか悲しいです。
日本での春分はお彼岸という別名でも知られるとおり、ご先祖供養では秋分とならんでお盆に次ぐ盛んな日。で、これは日本独自の風習という記事があって、それが切り貼りされまくってウエブではそればっかりです。「お彼岸」と言う言葉は使いませんが、春分の先祖供養は普通にやってます。それどころか、中国伝来の24節気はのべつくまなくご先祖様供養もやってます。ムスリム的観点から見ると、ちょっとやりすぎじゃない?と思えるぐらい。
二十四節気のなかで先祖供養の盛んなのが春分から15日後の清明節。春分から既にガンガン先祖供養をやっています。中国文化も取り入れている沖縄ではシーミーですね。ふーむ、ずどーん、と積んだ冥府銀行のお金、、沖縄では「うちかび(打紙)」。これを威勢よく、ガンガン燃やしてご先祖様があの世でお金に困ることのないように送金します。沖縄ではこのうちかびを使った詐欺事件があったそうです。ふーむ。
私がマラッカに行ったのは春分の日で、お寺と道観にはライオンダンスが来てた、、ゲストハウスの隣あたりがお寺なので朝から凄い音でびっくり。
カメラを掴んで隣にGO
お線香で場内はすごく煙たいけど、気にしない、、
いろんな小さな祠も全部まわって、次のお寺に移動、、けっこう忙しい。ジョンカー周囲にはお寺が多いので一か所10分として、1日がかりでしょう、、
、、で、もって私は散歩がてら、そのままお寺巡り。そらあ、もう一杯お寺があるから全部はまわりきれない。つくづく思うけど、平均的華人は平均的日本人よりものすごく信仰心が篤いです。
でも、先祖崇拝は、、ちょっとエスカレートし過ぎ。ご先祖があの世で困らないようにお金を燃やすのはもちろん、、、家もある、、
車はもちろん定番だけど、、
ちゃんとガソリンスタンドがあるのが用意がいいところ。あの世でもガソリン車かあ、、電気自動車とかないの?とか新エネルギーとかないの?と突っ込みを入れたくなる。所詮は子孫の考えそうなことを越えられません。
液晶テレビ、しかもソニーので、裏にはリモコンも付いているけど、旧式。だから、あの世は旧式のとか、現状とかより進んでいるという発想はないのか?
まあいいや、ビールもあるし、
煮炊きもできる、、こういう、ままごとセットは子供が喜びそうなもので、ご先祖が喜びそうなのかはよくわかりません。
うーむ、私が子供のときは、こういうおもちゃが欲しかったような気がする。自転車かあ、あの世でも人力で漕がないといけないとは、、なんてご先祖思いじゃないんだ、すこしは楽させてやれよ、、
楽はできるけど、どうやって操縦するのかご先祖はわかってるのか?いや、そもそもこういう交通手段はあの世で必要なのか?お盆の時とか子孫のところに飛んでくるのに、、飛行機はいるのか?つっこんではいけないけど、、
でも、突っ込みたい。ルイヴィトンのバッグには金塊がぎっしり、、
盂蘭盆会では、舞台でカラオケするのが普通。子孫が喜んでいるのを見て、ご先祖も喜んでもらおうというのは良く分かる。やっぱり物品より、子孫が仲良く楽しんでいるのを見たいよね、、でも、最近は肌の露出度の高い歌い手を呼ぶことが多くなって社会問題にもなっています。子孫が喜ぶ、、というより、「ご先祖様、もちろんエッチっぽいの大好きだよね」というおのれの物差しでしか測れないのか、、
まあいいや、そういうのを考えたら、シンプルなお金とか、モノで済ますほうがいいかもしれない。
春分の日から清明祭まで、こういったご先祖崇拝のひとつのピークを迎えます。
日本のぼた餅を食べる、、、ぐらいの、春分の日と比べるとお金のかけようが違うけど、先祖のために散財するというのも、篤信の現れといえば、そうかもしれない。ともかく、えーっと信仰深いのは間違いないです。一般的な日本の風習でいうと、ここまでご先祖のために散財する気にはなれないでしょう。しかも、メインイベントの盂蘭盆会はまた別にあるし、、
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