時代劇では良い者がいれば悪役もいるのが普通、、わかり易い構図を作りたければプロレスじゃないけど、善玉と悪玉がはっきりしてないと観客が喜びません(というか観客が理解できない)。もちろん、天下の三流役者がそろっている政治の舞台でも、悪玉がいなければ話にならないというのが現状です。とくに、あれだけ三流役者だと、ストーリーが読めない一般人がさらに「なんだかわからない」状態。悪玉は強烈な極悪人にしないといけないですね。
今のところ官許の敵は北朝鮮です。北朝鮮のことならどんな悪口を言おうとも許される雰囲気が横溢してる。「政治のトップはとっても頭が悪そうだけど、一般の北朝鮮市民はむしろあんな変な髪型の奴(トランプじゃないほう)の被害者なんじゃない?可哀相に腹もすかせてるし、自由もないし」とか真っ当なことをいっても、「北朝鮮は国全体がおかしい、擁護論なんて論外」と白目をむいて言われそうです。
でも、官許の敵どころか、日本の敵のNo1はシーシェパード!堂々一位です。国民から幅広く悪玉支持されています。20世紀の日本政府の悪玉作りの最高の成功例でしょう。
あ、、、日本政府はシーシェパードのおかげで随分天下り先や予算分配とか税金も無駄遣いで良い思いをさせてもらって、シーシエパードも悪玉に徹することで募金を集めることに成功。両者はウィンウィンの関係で、馴れあったショーをやっているのだけど、「プロレスも真剣勝負、捕鯨も真剣勝負」という、、、えーっと、ショーがわかってない人達の人の好い勘違いを十分に利用していて坊主まるもうけ。
昨今は「政府のいうことなんて嘘ばっかり、偽造なんてあるし信じられない」という人も増えたけど、まだまだ、、捕鯨に関しては「政府や正しい、政府は頑張ってる、政府がんばれ」という信仰がはびこったまま。えーっと、、あっちがあんだけ嘘だらけなのに、こっちだけ真実なんて、、ふつうはないんだよ、、。こっちもでたらめなんだけど、捕鯨は信仰だからまるっきり頭から人のいうことなんて聞こうとしない。クジラの頭も信心からってやつです。
ところで、シーシェパードって何をしているところだか知ってる?政府やマスコミ以外で調べたことある?日本語データは信仰に染まってるから、日本語以外で。別に捕鯨だけ戦ってるわけじゃなくて、ふつうに地道に環境保護もやってます。ただ、害意あるところには悪玉に徹する、リアル海賊宣言もしてるので、「あれは海賊だよ」と非難するのはお門違い、最初っから「俺たちは海賊だ」とホームページで公表してますから、いまさらなにを?
そもそも、反捕鯨ならもっとまともな団体はいっぱいあって、学術的なものから経済的なものまで正規の国際機関もある、、が、よりによってシーシェパードみたいに異端も異端、、反捕鯨団体からでも色眼鏡で見られているようなものを反捕鯨の相手として選ぶのがすでに日本政府の国民向け洗脳の勝利。
おかげでほとんどの国民はシーシェパード以外の反捕鯨団体を知らないという、非常にありがたいことになっています。
私?私は昔から悪役好き。それに政府が「妙に変なところで力説」しているところなんて、実にわかりやすいけど、全然信用できないころ。
絶滅か!といわれているウナギでも政府の対応はぬるいのに、それよりもっと国民の食卓から遠いところにあるクジラがあんだけ目を吊り上げて言うようなこと(しかも捕鯨対策予算はものすごい)?答えはいわずもがなです。
「美しい日本」「一億総活躍」「女性が輝ける国」「捕鯨は文化」、、とだけ、口で言ってればそれでよし。どうせ国民は内容なんて見てないし、スローガンだけ千回繰り返せば、きっとそういうことなんだと勝手に国民は思い込んでくれるし、、いいよなあ、こういうもの分かりのいい人たちって。
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