The Redang Telegraph

2018年05月21日

GE14 第14回マレーシア総選挙を今更ながら語ろう。といっても、世間の多くはもう忘れたかもしれないけど、まだ2週間前だよ。まったく、羨ましい。

Let's talk GE14 now although it was 2 weeks ago.

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マレーシアの総選挙も見た日本人の多くは、だいたいみんな同じような感想だと思う。つまり、「若い人達の熱気と挑戦」。
与野党伯仲だと評判は高かった、、、、でも、日本の報道ではほとんど与党の勝利だろうと思われてた。

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つまり、伯仲とか逆転とかいいながらも、結局は与党の勝利、、って構図は日本ではお馴染みだから。マレーシアでは、そもそも、与党は与野党逆転が起こらないようにゲリマンダー選挙区にしたり、あの手この手で、野党封じ込めに力をそそぎ、建国以来ずっと与党を貫きとおしたわけです。多くの人が現政権に不満はあっても「野党が勝つなんて無理だよ」とか思ってました。

それが、14回目の総選挙にして、与野党逆転。建国以来のはじめての与野党逆転勝利、すごい。あれだけ、ろこつに邪魔されても、草の根的に影響力を増やしてきたし、野党統一首相候補が、国父のマハティール(以下Dr. M)というのもあったとおもう。Dr. Mが93歳になっても元気で与野党逆転に果たした役割を考えると、「長生きも芸のうち」どころか、なんか、なんでもいいから、ともかくできるだけ人は長生きするもんだ、、最後に何があるかわからない。


与党の「青に天秤」の旗の立て方が頭が悪くて、空港の標識を隠してしまい、道間違えたじゃないか、、、というぐらい、旗が多かったのに、与野党逆転ね。

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選挙戦の最後のほうでは「2つのくそったれがあったら、1度やって失敗したのほうじゃなくて、まだやってないくそったれの方を選ぶべきだ」というのが野党側の合言葉になってた、、

日本だったら、そうはならない。「2つのくそったれがあったら、1度やって失敗したほうを、こんどは失敗せずにやりなおそう。まだやってないほうなんてリスクが高すぎる」とかいって、チャレンジ精神ゼロで無難にやろうというのが国民意識のほとんどだとおもう。

でもね、まだやってないほうのくそったれだって、やったほうの失敗から学ぶものです。だから、私はマレーシア式のやってないほうのくそったれを選ぶのに大賛成。やって失敗したほうを、もう一度選ぶ方がリスク高すぎ。だって、失敗する直前で回避するなんて無理。それができるぐらいなら、最初っから失敗してないって。あれでいいと思ってやって、結果、失敗したんだもん、何回やっても失敗する方程式ができてるのだけど、「今度は大丈夫脳」あるかぎり、世の中暗い。これって、むしろ老害だと思う。
日本に閉塞感が漂うのは老害のせい。新しいことを忌嫌い、古い失敗を、今度は失敗しない!と持ち出すのが老害の特徴。


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まあいいや、日本が「与野党逆転で変化を求めたマレーシア」の足元にも、「悪いことした権力者はなんどでも監獄に送る韓国」の足元にも、及ばないのは明白だし、それは「古い失敗大好き症候群」のなせる業。もはや、なんといっていいことやら、、

新しい選択で失敗する可能性があるのは、もちろん。なにをやっても失敗する可能性があるのは世の道理。失敗?それがどうした。失敗上等じゃないか。古い失敗を繰り返すぐらいなら、よっぱど新しい失敗のほうが気が利いてる。


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