
マレーシアといえば、人種を持ち出したブミプトラ政策が有名です。もちろん、国際社会からも国内からも非難轟々。
このブミプトラを積極的に推進したのが、こんど首相になったDr. M、、だから、ブミプトラについては「またあいつかよ」といううんざりした気になった人が多いと思う。
中国べったりで国内産業育成に背をむけた(か、むけたように見える)ナジブ前首相はいわゆるチャイニーズスピーキングマレー、中国語がペラペラのマレー系。でもって、中国の破竹の海外進出にあわせて中国資本をマレーシアで投資させようとしたのが、彼。まあ、あの爆買い力をみれば、気持ちがわからんわけでもない。でもって、インド系の血もひくDr. Mはあんまり中国が好きでないのは周知のこと。まあ、アメリカも嫌いだし、はっきりと民族資本派!外国資本の誘致じゃなくて、自国資本の育成だろう!というのが彼のメインの主張。中国資本に売られたマレーシア自動車会社のプロトンを買い戻す気まんまん、彼はプロトンが売られたことに「わが娘が売られた!」と激怒してたし。
でもって、複雑化する外交とからんで、今後、マレーシアの古くて新しい「人種問題」がどうなるか、、全然わかりません。でも、若い人たちは、もう人種なんて飽き飽き、、何十年も何十年も、人種問題で明け暮れてれば、若い人は興味が薄れてくるのが道理。もう、人種なんてどうでもいいから、みんな「マレーシア人」でいいじゃないか。。。と思ってる。これが、アメリカの人種問題と違うところで、IDでも公的書類でも名前や生年月日の他に<人種>を書く欄があって、マレーシア人なのにそれぞれ、「マレー系」「中国系」「インド系」「その他」と書かないといけない法律になっているのがミソ。
ぜーーったいアメリカだと大騒ぎになるような問題だけど、人権意識の低いマレーシアではまだまだ。でも、若い人はせめてアメリカ並みに公的文書で肌の色を書けなんて前近代的なことが無くなるのを切に願っています。
今度の選挙でDr. Mを支持した人達の多くは人種問題なんて飽き飽きと思っている人が多いので、積極的な働きかけをするんじゃないかなあ。これをDr. Mがどうこたえるかで、今後の政局は安定か再不安か変わっていくと思う。
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