ラマダーン月の楽しみといえば、どんな地区にも田舎にもある、ラマダーン夜市。これが、サウジあたりだとショッピングモールに家族で繰り出して、、ということになるのだろうけど、マレーシアは違う。地縁血縁が濃いマレーシアのムスリム社会では、本当に地域コミュニティが密接。さらに、車をもってない人もいるから町のショッピングモールに家族で繰り出すなんてことはあまりありません。
あくまでも、地域にたつ夜市が中心。だってお父さんお母さんの時代、おじいさんおばあさんの時代も、みーんなこの地区コミュニティの夜市で育ったんだし、すごいノスタルジー感があふれていて、そこに近代的なショッピングモールが入り込む余地があまりありません。
さらに売り子だって近所の人だったり、親類だったりする。そもそもお客とお店が密接(すぎる)な関係なので、もはや当然のようにラマダーンの夜は、夜市だったりします。
もちろん、食べ物やさんばかりじゃないけど、やっぱりラマダーンのお昼4時半からとくればイフタールが中心になるのも当然。ごはんをたたべてから、夜市に来る人は骨董品とか衣料とか日用雑貨とかになります。私はもっぱらたべもの系で、他のお店にはまず行かない。まあ、ごはんたべたあとの娯楽にはなるけど、とりあえずいいです。
去年もあったシャム文字フォントのプルートマンゴもお店。お店のひとはマレー系タイ人。住民とか文化とか関係なく英国とタイとの間で国境線が引かれたため、タイ側に取り残されたマレー系の人達のマレーシアへの出稼ぎは多いです。タイ側ではナラティワ県などを「深南部」と呼ぶけど、マレーシアからみたら「隣北部」。地元言葉とマレーシア語はほぼ一緒だし、なにかと遠くで冷淡なタイより近くの他国マレーシア。なのかもしれない。
たべもの屋台をまわっていると、後ろから急になまえを呼ばれて振り返ると、、はて?誰だろう?、、とか思ってはいけない。向こうは名前を呼ぶぐらいだから当然知ってる人。なんとなく話を合わせて、ようやく思い出した。去年もそうだったけど地元の夜市をあるいてると知り合いに会う可能性大。というか、必ず会う。そこで立ち話をするのも、また娯楽の一部です。
ことしは屋台の会場が増えてる。去年は駐車場だったところの半分が衣料品の屋台になってる。毎年こまかく違う。
、、というか、毎年お店が増えて、売ってるものも豪華になってきてる気がするんだけど?マレーシアの所得も経済の向上も感じさせます。
BBQをしながら羊肉を売ってるお店はここでは去年まで1軒だったのに、ことしは3軒もある。羊肉は高いのでそれだけ買う人が増えたということか?まあ、そうなんだろう。でも、去年まで続けてあったお店が今年は来てないと気になる、、、
サウジだって地縁血縁は強い社会だけど、マレーシアはそれ以上かもしれない。結婚式だって地元コミュニティの公民館か自宅が主だし、もう村中が顔見知りというか親戚なんだろう。
まだ、それでもラマダーン月がおわるまで、あと2週間。終盤になるとた食べ物が若干変わって来るのでそれが楽しみのひとつです。
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