The Redang Telegraph

2018年06月21日

Love means never having to say you're sorry 愛とは決して後悔しないこと、、で、合ってる。シーンからいってもそのとおり。訳がおかしいという人は、実は別のシーンをみてたんだ。この言葉は映画のなかで「何度か」使われているということか。

in Movie 「Love Story」, Love means never having to say you're sorry. is used twice.



映画「ある愛の詩」で超有名な台詞、「愛とは決して後悔しないこと」の英文を知りたくて検索したところ、、英語はわかった。でも使われた場面が、

「この台詞は、I am sorryと謝る不治の病に冒されたジェニーにオリバーが言ったもの」
「遅れてきたかなんかで I am sorryと言った相手に返した言葉」

、、というときの会話ってなっていると思われているらしい。あるときはオリバーの言ったことば、あるときはジェニーの言ったことば。まちまち。どれも、「謝っている時のSorry」の意味になっている、、つまり「ごめん、、なんていわなくていいよ」。それに対して、訳は名訳だけど、「後悔」が本当に意味が通じることばだったのか?と思っている人も多々いるらしい。

ちょっとまて

この言葉は、この記事に貼り付けたYouTubeの映像からもわかるとおり(ちゃんと該当する会話がでてくる)、エンディング近くで、

オリバー    「ジェニーが死んだんだ」
オリバーの父 「、、(驚きで言葉を失う)」

なんといっても、オリバーの父はジェニーとの結婚に大反対だったから、なんというべきか、言葉がでない。白血病の治療に大金がかかり、オリバーは父に治療費の肩代わりをお願いしてたりしてたから、、、しかも結婚を認めようとした矢先。前々から、父は子に謝りたいと思っていたのだ。

自分の結婚反対に反発して息子が結婚。その結婚相手が死んで愛する息子は悲嘆にくれている。しかも、治療費の依頼までされていた、、
そう、簡単にかける言葉がみつかるものじゃない。この映画のクライマックス。子を愛する父、子が愛した女性、いろんな愛が交差します。これがLove Storyという題名にかかってくる。愛の形はひとつじゃないということ。

オリバーの父「I am sorry」

ここのsorryは、「お悔やみ申し上げます」のもっとも一般的な表現。「残念です」と訳してもいいかもしれない。
いや、クライマックスらしく、このSorryには何重もの意味があって、結婚に反対したことへの謝りも当然含まれているし、ものすごく重いことば。この映画最高の演技力が試される。俳優レイミランド渾身の演技。

オリバーは手で、父の言葉を制止して、有名なことば

「Love means never having to say you're sorry」 直訳:愛は残念ですとは言わないもの

、、です。何重もの意味を持つSorryに対して、これもまた何重もの意味をもって返している。だから、訳は何個でもつくれる。「愛とは決して後悔しないこと」は、そのすべてに回答していて、名訳だと思う。

後悔して謝りたいと思っていたとき、言うべき相手が死んでしまう。後悔は何倍にも膨れ上がり、謝まりたい気持ちは行き先がない。それに対して、謝りたいとか後悔する気持ちは持たなくていいのだという解答。

でもって、最後は象徴的なスタジアムに一人いるシーンで終わる。

、、ということで、原作的にも、映画的にも、日本語以外の背景説明でも、(さらにWiki日本語でも)、みーんな、「愛とは決して後悔しないこと」の場面をあげろといわれると、まっさきにこの父と子の会話です。他にも言っているシーンはあるらしい。でもクライマックスはここ。ウエブでは誰かが書いた文章を使いまわして、良く確かめもせず、広まっているからという理由からそれがスタンダードとして通用している、、、うーむ。最近は検証なんてする人のほうが稀かもしれない。

でもって、こちらの写真が映画から45年後。主演の2人が舞台のハーバード大学を訪れたもの。映画が悲しい終わり方だったから、こういう明るい写真がうれしいです。

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